豆腐尽くしの宴

こんばんは。寒曇り。雪は降らずに小雨のみ。



今日は久しぶりに根岸の里に寄ってトーフを食ってきた。笹乃雪ってえ
江戸時代からの老舗(創業300年をうたってる)。鶯谷駅のすぐそば
にあるんですが、ピンクホテル街の脇に子規が晩年すんでた庵があった
りして、極めて不思議なゾーン。




精進料理で去年頓死した野郎を偲んでイッパイやろうかという趣向だっ
たが、ホントは奴は嫌がってんだろーな。「死んでから仲間にあれこれ
言われるのはやだな。何しろあの世からは反論できんからなあ。」とか
議論好きで負けず嫌いの男だったから時折俺にだけは洩らしていたよ。
でも、てめーが、早く逝き過ぎるから悪いんだい。ま、過激な平和主義
者で戦争絶対反対、死刑反対で保守派と仲良く喧嘩していたが、てめえ
が先にいっちまうとはね。く〜





まあ、最後まで自由人で生きたいように生きてたから、あまり悔いはない
と思うんだが、でも考えてみれば俺と違って「健康の為なら死んでも良い」
的なとこもあったから、これまた世の矛盾。後50年もしたらみんな
何処かへ旅立つんだから、あまりに自分を抑え杉て息苦しく生きるのはよ
そう、とか思った。



ま、冥福を祈って楽しく酒を飲んだことで吉としとこう。「酒飲むに
口実いらぬ 冬の空」って、口実にしちゃったい。では、ごめん。