本道は本道、邪道は邪道

こんばんはー。晴れのち薄曇り。寒さゆるまず。
都会で死んだ鳥たちは何処へ行ってしまうのだろうかと疑問に思って
いたら、鳩が道端で死んでいた。普通はカラスとか虫が回収するのでしょ
うが、都会では清掃車が回収していくのかも。でもすずめが死んでるのは
見たことが無いな。ネズミが回収するのかなぁ。人間は煙になってCO2を
増やすだけとか。




忘れんうちに、北斎の感想を書いておこう。今回のはフランスやオランダ
に行ってた肉筆画が主役だったのですが、興味本位の枠からでなかった。
構図とか色彩には見るべきものはありましたが、なんか凡庸。版画にした
ときのキレが見られない。北斎工房の弟子が描いたんじゃねえのかなあ。



で、常設のほうで「北斎漫画」をやってたので、そちらに回ったら、これが
おもすろかった。まさに北斎の面目躍如といった自由闊達さで、相撲や踊り
の人物画以外にあらゆる動植物ではあきたらず妖怪まで描いた多彩な図柄が
15冊に収められている。これらがデッサンの基本として欧州でも高く評価
されてきたのも頷けまする。鳥獣戯画と並び称されているとか。



で、版木彫師の実演なんかもやっていて、まづ輪郭線を彫ってそれを下刷り
しそれをまた版木に貼って各色彩毎の版を彫って行く。これを刷るときの
合わせ目が各版木にマークしてあって、これを「見等」と呼ぶようだ。だか
ら、合わせ目がズレテしまうのを「見等違い」というのだと工房の文化財
伝統技術者が言っていたが、ホントかどーかは疑わすい。



ま、しかしこの輪郭線の力強さがゴッホなんかに影響を与えたというのも
ムベナルかな。(なんだい、このムベナルつうのは、語源を調べよぅ)。
それで、この工房が復刻した名橋とか滝めぐりとかが展示されてましたが
これがまた力強くて色彩も鮮やかだし素晴しい作品だった。やはし版画は
版画としての良さがあるのであって、徒に肉筆画などとわき道を取りざた
するのは、多少邪道の嫌いもあった展示でした。もちろん、それも良かった
という人々は沢山いたとは思いますがね。




追記:幕末なんとかをやってみたら桂小五郎だった。「幾松、濡れて行こう」
の策士。政治ポジションもやってみたら両方ともほぼ中央で流石に玉虫色
だわいと、やや信用してもうた。ではでは、おやすみなされい。ごめん。