たまにはオサレしてシャンゼリゼーでもお散歩とか


こんばんは。晴れ、少し暖か。歳末の気に押されて街へ出て見た。
表参道、原宿のシャンゼリゼーは人がイッパイ。みな冬の装い。まっ黄色
な落ち葉が風に舞う。明治神宮に参拝して柏手。けっこう外人が多い。



ふと裏道に入ると美術館あり。浮世絵の安藤広重展をやっている。
覘いて見たら版画よりも肉筆画のようだ。面白そうだから入って見た。
旅の絵師と言われるだけあって風景画が多い。構図の妙。初代から
五代目までいたとは驚いた。



下書きとかスケッチも多数展示されていたが、今みたいに鉛筆は無いから、
全部筆と墨で書き直しが出来ない。だからタッチに迷いが無く軽快ですご
く良かった。面白いのは下書きに使った紙が、何かの書き古しでそこに
日常のイロエロなことがらが残っているとこ。



たとえば、京橋に3間x5間の家を建てるのに無尽講をおこし、多数の版元
から金を集めたメモとか。庶民金融の実態が如実に記されている。でも、
これらの浮世絵の大半は幕末から明治にかけて流出してしまい、いまでも
海外の美術館のほうがコレクションが豊富だということだ。だから日本
ではこのような肉筆とかスケッチとか下書きとか悪戯書きとかで特徴を
出さざるを得ないというのもちょと泣けてくる話ではある。そういえば
ゴッホも浮世絵オタクで部屋中に広重の版画を張りまくってたという話を
読んだ事があるな。ま、洋の東西で互いに影響を与え合うってことは、
とても良い事ですから、俺ももうこれ以上愚痴を言うのはよそう。



いや人ごみに出掛けると疲れますねぇ。気分的には楽しいけど。そうそう
コトバに興味を持ったんでちょと本屋を覘いてみたら、なんと言語学
いってもイロエロあるな。応用言語学は10くらいあるんじゃないかな。
こりゃ、一筋縄ではいきそうもありませんから、しばらくオヤスミ。
もうすこし基本的なところのネタをカジッてから出直しですね。メクラ蛇
に怖じず、とか冷や汗もの。ではでは、華麗に、おやすみなさりませー。