ヒトよりもムシが好きかも

ホモユーベンスとか威張ってるけど鳥達もよく遊びますね。それと
ほぼ完璧な一夫一婦の生涯一つがい。それを自由意志みたいなもので
自主選択するからオスは大変らしいですね。プレゼントしたり、
見栄張って良いとこ見せたり。



昆虫ですこし言い足しておこ。日本人が昆虫好きなのは国策による
ところも大きいらしい。明治時代の輸出の大半は養蚕業からで養蜂業
も盛んだったことから学校で昆虫採集とかの教育に力を入れてたらしい。
それで本国ではあまり知られていないファーブルさんを日本人の子供は
殆んど知っているという事態になった。おかげでぼくなんかまだその
後遺症が残っていて、ギンヤンマがゆうゆうと遊弋しているのを見ると
胸がどきどきしてきて思わず追いかけたりしてしまいます。



ぼくにも夢はありますし夢はよくみます。この大都会のなかにもっと
もっと自然を増やして昆虫たちがたくさん暮せるようにしたいんだ。
草する過程でしぜんに緑が多くなったり水や空気もきれいになって行っ
たりすると思うんだ。でも目的はあくまで虫たちが住みやすくする事
なんです。この虫たちのなかにはもちろん蚊や蝿だって入れます。
みんな仲間ですから。でも極端に増えすぎないようなバランスは必用



そうだ、嫌な奴にも良いとこはあるよ。例えば嫌われ者のシロアリくん。
もともとは自然界では倒木を土に返すリサイクルで役に立ってました。
それが今では木材を食い荒らす不届き者にされちまってる。それでね、
このシロアリくんのお腹の中にはセルロースを分解して水素を発生させ
る共生菌が住んでいてエネルギーを作るらしいんだ。
それで今、廃材とか草とかトウモロコシとかセルロースのあるものなら
何でも良いから、それらからこの共生菌を使って水素を取り出そうとする
研究が進んでいるんだって。シロアリがいなかったらこんなこと出来な
かったろうな。




それから蚊さんだって生きてく上でいろいろ工夫してるんだ。くちばしの
形が刺した時に痛くないようになってて、それを注射針の先に応用したり
唾液の麻酔効果を研究したり、化学物質とかのセンサーに応用してみたり
いろいろと役立つ情報の宝庫のようだ。



う〜ん、あと蝿ね。こやつには良いとこなんて一つもなさそうだな。は〜
そうそう、ウジムシが肥溜めでも生きてける秘訣があった。
その肌の表面に特殊なタンパク質を分泌して数百種の細菌に対抗している
からだって。いまそのタンパクを抽出分析して超抗菌材料に応用しようとして
いるんだ。



きょうのぼくが言いたかった事のひとつは、嫌な奴等にも必ずよいとこは
あるのだから頭から否定せずに少しは共存の道を探ってみないか?つうこと
だす。


なんか界隈では不穏な動きもあるようで、この人の世のさがなりしか。無常