熟練

人間のやる事ってどんな事にもクラスってものがあるな、と大分まえに
感想を述べたことがある。諸君も今日一日の所作を思い返してみたまえ。



起床の達人つうのがまずいる。それから散歩の達人(これも早朝の散歩
から深夜の散歩までノウハウはイロイロとあるらしい)。朝食メニューの達人、朝食
の食べ方コンサルタント。休日の過ごし方の達人(この分野は細分化しすぎて
とてもこのブログでは書ききれない)。で、夕方になると夕日の達人。
夜は星空の達人。最近興味を覚えたのは、「からし菜料理の専門家」、
これは免疫力を増して風邪にきくらしいよ。で、俺はぐーたら専門家。



そうそう、この間、「講演会の聴講の達人」
を見掛けたよ。このかた、講師のやる気を引き出すのが余人の追従を
許さない境地に達している。まず、基本は頷き方。実によいタイミングで
心から納得した動作がごく自然に出てくる。それから、的確なメモと、
最後は講師の本心を引き出す素晴しい質問で締めくくる。はたで見てい
ても、これは聴講の有段者では?とすぐ分かる優れもの。いやいや、
逸材つうのは何処にでも隠れていますね。コレホント


で、俺はいまキーボードに打ち込んでいるのですが、これにもやはし達人は
いるな。速記よりも早い700字/分と言うブラインド・タッチの猛者を見た
ことがある。おれはこの1/10くらいの速さで右手の人差し指だけで
打ってるが。でも、もっと驚いたのは右手の人差し指だけで、
ものすごい速さで打ってるおじさん。300字/分は打ってたな。
この人なんかは多分、ハンディ戦のチャンピヨンだろうね。なんで10本の指を
使わないの?という疑問を持つ諸君もいるだろうが、これは了見が
狭い。右の人差し指一本で精進してきたおじさんの心が分ってない。



うーん。今日は書くことも無く、目の前の事でエントリを埋めてしまったが、
次は壁の染みから妄想を喚起する達人でもやろうかな。あ、いま
エッシャーの騙し絵展」とか渋谷でやってる。俺こういうの好きなんだ。
明日行ってみようかな、寒くなかったら。おれ寒いの苦手だから。