9月2日(金) 禾乃登(穀物に実が付きはじめる頃)

 晴れ時々曇り。23℃〜30℃、77%。朝晩は大分涼しくなりましたが、昼間はまだまだ蒸し暑い。





 終わりよければすべて良し:

 オリンピック憲章によれば、ホントはメダルの数争いをしてはいけないらしい。平和の祭典が、国威発揚の祭典に変身するのを防ぐ精神なんであーる。しかるに各国はメダル数に狂奔しています。どこかの心理研究所が、オリンピックのメダル満足度を調べたら、金銀銅の順に満足度が高いとする予想を裏切って、金銅銀の順に満足度が高かったんですぅ。金はチャンピヨンだから一番満足なのは分かる。でも何で銀よりも銅のほうが満足なの?銅は大勢の中からようやくメダルにたどり着けた満足感、銀は今一歩でチャンピヨンになれたという残念感が残ると言ふ。すかす最後に勝った(3位決定戦で)か、負けた(優勝争いで)かの気分が、あとの幸福度に影響を引きずっているようでがんす。ども。






 現代の賞金稼ぎとは:Wanted, dead or alive!

 昔の西部には無法者を追った賞金稼ぎつうのがいましたが、現代はシステムの脆弱性を検出するバグハンターつうのが流行っているらしい。米国では、登録されてるだけでも3万人ちかくのハンターが賞金を狙って日夜バグハントに活躍しています。

 神様ならぬ人間にはミスが付きもの。その人間が作ったシステムやプログラムにも沢山の誤り(バグ)が内在しています。しかもこれらは中々検出できず、ふとしたタイミングで顕在化いたしますぅ。システムやソフトのメーカーだけだとバグの検出にとても手が回らないので、一般のハンターに賞金を出して頼っているわけでやんすよ。凄腕のハンターは結構な稼ぎになるらしいですが、これはセキュリティを守る側だけでなく、セキュリティを突破しようとする勢力からも金が出てるらしいです。特に国家の情報部門は、この両面の性格を持っておりまふ。(この辺は暗号作成とその突破にも似ているでやんす。)

 従来、ハンターの腕を上げる為にイロエロなバグ検出コンテストがありました。しかし急激に進出してきたのがAIバグハンターなんです。すなわちコンピューターを使ってプログラムの脆弱性を検出しようとの試み。最近このAIバグハンターのコンテストがあって、人間以上の成績を収めたとか。プログラムを使ってプログラムのバグを検出すると言う自己回帰的(リカーシヴ)な仕組みは、なんか不思議ですね?検出する方のプログラムにもバグは潜在するはずですから、バグのバグ乗にならないのかなぁ?ところがバグの影響ってのはジョブによって千差万別なんです。バグを検出して除去するようなジョブでは、バグがあったとしても検出率が落ちるだけですから、致命的な影響は少ないんすね。例えば刑事さんが多少ワルでも、悪人を捕まえる刑事さんはイイ刑事さんなんですぅ。

 つうことで、これからもAIバグハンターがますます活躍するようになるでしょう!ひいてはこのAIの実力が、国家の安全をも左右するようになるんですぅ。どもども。