害鳥/益鳥

なんかこう言うのを未だに学校で教えているらしいね。
人間中心の価値観つうのかな。害益の判断がすべて人間から見たもの。
あるがままの自然には善悪も害悪も無いのにね。雀はコメを食べるから
害鳥で、燕は虫を食べるから益鳥なんだって。


こういう考えをそのまま人間社会に当てはめれば、恐ろしいね。たぶん、
西欧の考えつうか、中世のキリスト教以来の考え方オリジンだと思う。異端審問
とか魔女狩りとか。いやそれよりも教理的に「主は自らに似せて人を作ら
れた。」とか勝手に唱えて、「だから主の被造物である他の生き物は食べ
ても良いのだ。」と自己合理化した。ま、異教徒もゴミ扱いだけどね。


ところで、「正しいものは絶対に正しいのだ。」とする事大主義も唯物論
共に全体主義国家に取り込まれ、ときに大惨禍をもたらしている。例えば、
「スズメは米を食べる悪い鳥だ。採って食べてしまおう!」と指導者が
言えば、10億火の玉になってスズメを取り尽くす。で、結果として虫の
大発生で大凶作。スズメは虫も食べていたのだ。ツバメなんて季節的な
渡り者で頼りにはならん。どーだ、納得してくれたかな?


絶対的な真理なんてものはないのだから、イロエロな見方が大切だと云われ
るゆえんだよ。(玉虫説話より)


そういえば玉虫はどっちに分類されてんだろ?ゴキブリとかハエ、蚊と同じ
じゃねーだろーな!って、おれも結構な差別主義者じゃん。トホ