4月4日(木)清明。花見とは。

 朝の内ぽつぽつときたが、概ね曇り。11.3℃~19.9℃、60%。2500歩。暖か♪

今日、東京管区気象台職員により、東京のさくら満開宣言が発布されまひた。あと1週間もつかなぁ?

 

 桜の季節はなにかとそわそわ落ち着きませんね:

 友人間の観桜会世話人をやってますが、今年の開花予想は二転三転して定まらず、えらく苦労してまふ。最初は3月の終わりころに設定して案内を出したが、その後の寒波で開花が大幅に遅れたので、羹に懲りて膾を吹くたとえ、4月の10日頃に設定したら、また暖かくなってあっという間に満開を迎えますただ。もう面倒だから再設定はしませんが、花筏も終わって葉桜になってそうです。ま、花をみるより酒を飲んで歓談するのが目的ですから、雨さえ降らなければ吉としよう♪

 さくらといえばこりはもう歌に沢山詠まれてまする。まず桜の歌人と言えば西行を嚆矢となす。な、なんと230首も桜の歌をよんでるんすね。

最初の出家したころは、

・“花見にと 群れつつ人の 来るのみぞ あたら桜の とがにはありける”(西行

吉野の桜に憧れて、

・“吉野山 こずゑの花を 見し日より 心は身にも そはずなりにき”(西行

辞世の句は、

・“願わくは 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月の頃”(西行

これはシッダルタが入寂した2月15日にさくらと共に散りたいものだとの歌ですが、西行は2月16日に亡くなりましただ。

「サラダ記念日」の俵万智さんが選んだ8種は、

・”世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし”(在原業平

・”散ればこそ いとど桜は めでたけれ うき世になにか 久しかるべし”(詠人未詳)

・”春くれば 散りにし花も 咲きにけり あはれ別れの かからましかば”(具平親王

・”清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 こよひ逢ふひと みな美しき”(与謝野晶子

・”うすべにに 葉はいちはやく 萌えいでて 咲かむとすなり 山櫻花”(若山牧水

・”桜ばな いのち一ぱい 咲くからに 生命をかけて われ眺めたり”(岡本かの子

・”さくら花 幾春かけて 老いゆかん 身に水流の 音ひびくなり”(馬場あき子)

・”散るという 飛翔のかたち 花びらは ふと微笑んで 枝を離れる”(俵万智

 

 最後はなんといっても良寛さんですねぇ。

・”何ごとも 移りのみゆく 世の中に 花は昔の 春にかはらず”(良寛

・”散るさくら 残るさくらも 散るさくら”(良寛

 こりはいわゆるメメントモリでいかに良く生きるかの詩です。辞世の句かな?

 

 ほんとはこっちが辞世の句だとか。

・”形見とて 何か残さむ 春は花 夏ほととぎす 秋はもみぢ葉”(良寛

 

 日本人のココロのふるさとさくら花に託すこころねとは。万葉集にも約45種の歌が収録されちょりもす。