6月29日(火)シンプルは美しいのか?

 雨のち曇り時々晴れ間、夜雨。19.1℃~28.4℃、61%。5000歩。今日も不安定な天候。ワクチン接種後の体調はだいぶ安定してきましただ。

 

 複雑なものをシンプルに見るとは:

 気象現象とか経済動向とかいうのは複雑系なんすね。すなわち良く分かっていない物凄く多くの要因が関わっていて、簡単には割り切れないものなんす。近年、コンピュータの発達により計算でそれらの複雑現象をシミュレーションする動きがあります。

 しかしそれらのモデルは多くの要因を端折って、主要因と思われるものだけを取り上げ、シンプルなモデルを作ります。そしてそれにパラメータを与えてその動作を疑似するのがシミュレーションなんすね。つまり3つの恣意的な操作が加わったものになります。1.要因を少数に絞る、2、動作を疑似構築するアルゴリズム、3.パラメータを恣意的に設定する。

 コンピュータが結果を出したと喧伝しますが、実は上記の恣意性は人間が創ったものなんです。ですからシミュレーションした結果が正しいかどーかは、現実と辻褄があうのかどーか検証しなければなりません。おうおうこの検証作業が省かれて、単に出てきた結果だけを信奉する態度が散見されます。特に先を予想するようなシミュレーションには注意が必要でしょう。個人的には気候変動とか、人間の複雑な心の動きが含まれない経済予測とか、パンデミックの広がり方とかには、注意が必要だと考えます。

 要するに自然物を扱うには、人間の知恵がまだまだ足りなすぎるということです。飛行機とか自動車とかの人工物のシミュレーションならある程度確かな推論が可能だとは思いますが。ハレハレ