3月9日(火)変化の中で、変わらないものを求めて。

 概ね薄曇りときどき薄日。5.7℃~13.7℃、54%。気温少し戻して、花粉多し。

 コロナは完全に下げ止まりの兆候、変異株で再上昇に転じなければいいんですが。

 

 音とは:激動期に縋りつくべきものとは。

 音ってのは不思議ですねぇ。他の感覚と違って時間の関数なんすから。音楽なんてまさに生成しては消えていく時間の芸術です。消え去った音を過去把持し、来るべき音を未来予持しつつ、生き生きとした現在が時間線上を進んでいくイメージ。ま、フッサールが時間を空間化して理解した一例ですが。

 日本ではドレミファソラシドと1オクターブを表示しますが、元来はラシドレミファソとラ音が原点だったそーです。なぜなら、ラ音が絶対音感では赤ちゃんが産まれた時のオギャー音だと云ふ(ホント?)。でも動物はすべて絶対音感しかなくって、人間だけが違うものを相対位置により同じと見なす相対音感を持つと言ふ。赤ちゃんはまだ人間が発達していないから、皆絶対音感なのかも知れませんね。

 相対音感はある音と別の音がどれくらい離れているかを認識できる能力ですから、音程の認識には基準となる音が必要となりまふ。それが往々ラ音なんすね。オーケストラの音合わせではだいたいこのラ音が使われます。そして最初にこの基調音「ラ」を発するのがオーボエなんす。なぜならこのチャルメラ的な楽器は、構造で音が決まっていて殆ど調整がでけないんす。だから、調整できる他の楽器がこれに合わせると♪

 ま、世の中でも世間の風向きに合わせて態度をコロコロ変えれる器用な風見鶏よりか、信念をめったに変えない堅物が信用されるのと少し似てませんか?いや、あんまし似ていないか。タハハ ともあれ変遷が激しい激動期には、縋りつく基準つうのが増々重要になる予感がします。フレキシブルに環境に順応する能力と共に、絶対に変わらない芯を持った人材が望まれる所以です。ジャン