4月5日(木)清明、万物の気が満ちて清く明らかになるころ。

 概ね曇り。13℃〜15℃、48%。花粉やや多い。最高気温が10℃以上下がった。





 差異とは:

 人類はDNA的に言うと、チンパンジーとの差は1%も無いそうです。同じ人類の中でもその差は0.1%以下の非常に均質な種なのだそうです。それでもスニップという1ビット変異は1000万個もあるから、各個人はイロエロな形質差異が現われ世界でただ一つの花といえます。人類内部で見ていると、個人差がとても多様で大きいと感じますが、他種と比較したりして外部の目で冷静に眺めると、みんな殆んど同じだと言えます。

 ですからその能力を比較しても、IQや記憶力、あるいは運動能力など個人間で非常に大きいと思ってるのは、単なる誤解なんですぅ。ライオンやシマウマの個体差識別は難しいが、人間の顔の差異はすぐ分かるというのと同じですね。

 それでも時おり超能力ではナインかい?というようなサヴァンな人も現れます。瞬間記憶力が飛び抜けて優れていたりします。一度聞いた音楽は全部覚えているとか、一度見たものはカメラのように細部まで記憶しているとか。後者の能力はカメラアイといって、南方熊楠もそーだったんではナインか、と言われちょりもす。10歳の頃には百科事典をパラパラめくってるだけで、全部覚えて後で手書きで再現できたと言います。ディジタルカメラだったら、そのメモリ容量はペタ単位だったのかも知れませんね。

 時おり速読者がパラパラページをめくってるだけで、1分位で本を読了するのをやってますが、カメラアイなのかも知れませんね。でも、そういう人が偉大な作家や学者になったという話しはあんまり聞きませんから、創作や研究には結びつかないのかも知れない。そもそも野生のチンパンジーなんかの瞬間把握力はヒトを遥かに凌ぐと言いますから、ヒトは抽象的な思考を発達させた代償で、そのような環境把握力を失ったのかもしれません。そうそうヒト以外の動物はみんな絶対音感だそうですから、人間のように高い音で喋ったのと、低い音で喋ったのを、同じ言葉と認識できないのだそーです。これも一長一短です。(でも犬を見てると、訓練されたものは、誰が言っても「お手」で手を出すから、音の高低以外で識別してるんかな?)

 いじょ、つらつらと述べてきたのは、ものごとの差異ってのは、極めて相対的なもので、大きくも感じるし、またある時はとても小さく感じるものであるから、あんましそれに囚われるのは意味がない!と申し上げたかったんでごんす。ども。



 蔓延(はびこ)るとは:

 なんで生命は地球上のあらゆるところに蔓延ってるんだあああ!と思える程、殆んどどんなところにも進出しておりまふ。「蔓延る性質の強いものが残り、蔓延る性質の弱いものは滅んだのだから、蔓延って当たり前。」ってな「蔓延るから、蔓延ったんだ」的なトートロジーというか循環論法的な説明を良く聞きますが、そもそも「なぜ蔓延るんだあ!」という疑問には直接答えておりません。ショーペン氏は「盲目の意志」などと称して、そもそも答えることを諦めてしもたと。

 ガンの発生と転移、増殖を見ると、これも典型的な「盲目の意志」ですね。DNAの欠陥でブレーキが利かなくなった細胞が、増えることだけを目的にして増え続け、転移して最後は主もホロン部と。これは地球上の人間にも当てはまるんじゃないかと、キリンさんが申しておりました。いや、まさに慧眼!自然も資源も食いつぶして、環境を汚染し、最後は地球環境を破壊し尽くし、自身もホロン部と。変なアナロジーだけど、当たらずと言えども遠からず!ショボーン