5月17日(金)記号化と現物化

 晴れときどき曇り。15℃~26℃、42%。なんか眠気がとれません。昨日遅くまで本を読んでたせいかなぁ。面白い本は夜に読んではなりません。ついつい夜更かしになりまふ。

 

 

 記号接地問題とは:

 コンピュータ・サイエンスの中でも難しいのは記号接地の問題ですね。コンピュータ内はデジタル記号で処理が行われます。そのために世界の事物は全て一旦記号化されて入力されます。言語も記号化の一種となります。世界に現実にある事物は、実際はすべて異なっているんですが、その違うものを同じと見なしてまとめていく作業が概念化や記号化となります。だから世界中のすべての違う猫が、「猫」という記号で纏められるんですね。この同一化が人間の特徴です。動物はみんな違って認識する以外はでけまへんのや。例えば音程で言えば、動物は絶対音感の世界で、少しでも音程がずれたら同じ音として認識でけまへん。人間はドレミはずれてもドレミと認識できるんですぅ。

 コンピュータは現物→記号として入力された後は、記号同士の演算をアルゴリズムで処理できますが、最後に記号→現物にするところに難関があります。これを記号接地問題といいます。即ち「リンゴ」という記号を、リンゴのクオリアに変換できるのか?ということです。色や形、大きさなど以外に味や匂いや触感、重さなどあらゆるリンゴ的なものを表せるのか?あるいはAI自身が感じれるのか?ここにAIは果たして心を持てるのか?の課題の大きなネックがあるんですぅ。ジャン

 言語変換(翻訳?)においても、現物ー記号の結びつきは、現物のまとめ方に依存し、しかもこのまとめ方は文化や習俗、言語体系や経験などにより異なるので、同じ記号内同士の変換とは言え、自動翻訳が極めて難しい所以ですぅ。ども。