3月7日(日)知識欲は多くても、財欲はほどほどに。

 終日寒曇り。5.8℃~10.3℃、48%。1日で最高気温が半減す。肌寒い。

 

 価値観の変遷とは:

 日本でも昔は欲の深い人は嫌われてました。花咲じじいの悪い爺さんとか。西洋でもベニスの金貸しは嫌われてましたね。それが今では欲の深い金持ちが勝ち組なんだと。今の官僚(昔の武士)も武士は食わねど高楊枝とは行きませんね。

 ま、会食や接待が一概に悪いことだとは言えませんが、高額でしかも利害関係にある人たちとの会食は避けた方がいいでしょう。情報交換が必要なら、他にいくらでも手段があると思うんですが。オープンテラスで立ち飲みとか?

 ご贈答とかもだいぶ減ったとはいえ、まだまだ日本社会では必須の行事で、お中元、お歳暮ではデパートが混み合ってます。配送のない時代では、直接訪問し合って旧交を叙していたとか。これはこれで麗しい風習であったと思われます。

 北米先住民の間ではポトラッチといふ贈り物合戦があって、これは権力闘争の一種だったから、贈り物が多い方が地位が上と見なされてエスカレートします。資本主義の後には、贈与経済が来るといふ人もおります。欲で富を抱え込む代わりに、シェアしたり贈与しあったりする地域助け合い社会です。戦前の日本社会にも多少このような貸し借りの風習があったようです。

 原始社会の風習が残っている未開の部族では、獲物が獲れると活躍したものも、あまり活躍できない者も平等に分け合うと言います。逆に、皆に何でも与えすぎていつも貧乏な身なりをしている者が、皆から尊敬され長になるそーです。欲の深いものは皆から信用されず、長に少しでも欲の兆しが見えると、人々は去っていくようです。財欲を持たない者こそ尊いという価値観は、原始部族の間ではデファクトだったんすね。

 そー言えば、欲の深いシッダルタやジーザスなんて想像できないもんね。今の日本社会を根本から変えるには、庶民の価値観からガラリと変えんといかんぞなもし?できるかな?ん?かなーり難しそうですね。タハハハ