2月5日(金)下弦。選好の不可思議。

 今日も快晴!夕方薄雲が少し出る。1.9℃~12.4℃、36%。だんだん風が温かくなった。明日は4月の陽気?

 

 肩入れするとは:人類の本源的な性向なり。

 人間ってあまり理由がないのに、何かに肩入れするってことがありますよね?ホントは何でも良かったんだけど、たまたまあるものを好きになったり、関心を持ったりすると、次第に肩入れするようになります。そして肩入れすることがブートストラップになって更に熱狂的に応援することになると。

 野球の応援団やサッカーのサポーターなんかもそーです。ふとした切っ掛けでファンになったのに、だんだん熱中して行って、しまいにはファン同士で殴り合ったりもします。

 これはスポーツだけではなくして、好みの対象がなんであっても成立する人類の特質です。音楽ではワーグナーブラームスとか、絵画ではクレーとカンジンスキーとか、一端ファングループができると争いが激化します。紅茶かコーヒーか?青いタヌキか赤いキツネか?群れなけりゃ人ってそれぞれだよね?とか多様性を認めてマイルドなんですが、いったんグループが形成されると、猛烈な言い争いになります。不思議ですねぇ。

 ま、人は原始から群れで狩りをしていて、その時の性癖がいまだに残っているのかもしれません。仲間を守り対立するグループと争うというのは、いって見れば人類の宿痾の一つで、これが戦争が絶えない原因の一つかも知れませんね。タハハ

 しかしてそのグループの実体とは何か?メジャーリーグのチームを見てると、選手や監督はまるで流れる水のように入れ替わります。ライバルチームとの間でも頻繁に入れ替わります。だから応援してるのは中身じゃないんすね。シンボルとしてのチームを応援してるんす。これは他種のグループにも言えるのかもしれません。

 個人間関係と共にグループ間関係というのは社会的には極めて重要で、職場内派閥争いから民族間差別や紛争、はたまた女性差別まであらゆる集団において見られる普遍的な現象なんすね。でも人間本性に基づく点も多いから、中々修正でけまへん。すかす盲目ていな本能とはいえ、その後に発達した大脳新皮質で考えれば、本来何の理由もないことなんです。せめてこーゆー盲目的な動機ってのが、人類に内在してるって知識を少しでも共有できれば、もう少し時が嫋やかに流れることでしょう。(玉虫の啓蒙主義より)