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本物とは:美に関して。
絵画や音楽においては、本物に接するほど目や耳が肥えて、本当の美しさが分かってくるという。特に骨董においてはどれだけ本物に接したかで、その鑑識眼が鍛えられるという。しかし本来「美」というのは価値観の基準であって、極めて主観的なものなんであーる。
視覚や聴覚以外でも、味覚では「美食家」などは味の美しさを味わえるし、嗅覚でも「香道」などがありまふ。残る触覚はどーだろうか?触ると美しいアートなんてあるのかな?触ると快かったり楽しかったりする物体はあるような気がする。
モノホンでなくてもそれを味わう人の感性が鋭ければ、十分にその美しさを味わうことは可能である。ソノシートで聞いたブラームスとか、徳島のフェイク美術館とかでも想像力さえ豊かなら、十分に鑑賞でき感動できます。楽器とかワインとかは値段を鑑賞するようなところもありますからね。
とはいえ本物の感動ってのはやっぱりあって、それはそれで高みに上がるにはものを味わう目や耳や舌を鍛える必要があると思います。例えばサンマしか知らない人がアジを食べたら味がいいと感じるでしょう。そのうちにマグロを食べたらとても美味しかったと。でもそれはビンチョウマグロで、もっと美味しい種類はたくさんあるし、クロマグロの大トロなんかはほっぺが落ちます。これも本物を実際に試してみないと、中々分かりませんです。ハイ もっとも江戸時代は大トロなんかは脂っぽいと捨てられてたとか。
一般に皆が美しいと思うものが「美しい」とされるから、美には普遍性があると思てる向きもおありかと存じますが、そりはオーラや同調や権威に依存しがちです。だって価値観ですから、その根源は主観的なんです。食の例でいえば、どんなに食通が不味いと貶すようなものでも、空腹で食べれば極めて美味しく感じます。泥水でも渇して死にそうな時には甘露に変ずると。
つうことで「美」は主観的であり、モノホンは相対的でありうると。ドーデスジャロ?