6月17日(日)唯脳論とは良い脳論?

 薄曇り。15℃〜22℃、62%。雲を透かして白っぽい月みたいな太陽が見えた。湾岸ウォーキング&スーパー銭湯





 この世は脳が作るんだっ:

 この世界の認識において、錯視、錯聴などは大分露わになってきましたがっ、実は五感全てが脳が作ったものなんす。でも、ホントは脳がこの世界をより素早く、効率的に認識するための機構が、このような錯覚になるんですぅ。だからある一定の脳内作用機序によって、錯覚が現われるから、これを解明して脳の不思議に迫ろう!なんちゅう「計算錯覚学」もでけました。脳がこの世界を認識する機序を、錯視などに利用しようって試みでやんす。この分野では、とても信じられないような、極めて興味深い錯視カタログがたくさん発表されておりまふ。静止画が動いたり、回ったり、飛び出したりするんです。

 聴覚でも、このような錯聴アートがだいぶ出てきました。ノイズの中の志向性とか、全き沈黙の中で人は何を聞くのか?とか。これはポスト・トゥルースの世界でも、発話が無意識の中で間違えて、本心を吐露してしまうなどの、心理現象となって現れます。つまり、自分では、そー言ってる心算はないのに、舌が勝手に動いてしまうとか。ま、これは良心の発露といってもいいのですが、本人は、法律さえ犯していないのなら、なんら問題はなーい!と言い張ります。そしてその内、自分で自分を正当化してしまうんすね。嗚呼無情!

 昨夜、NHKで「独裁者 三人の狂気」ってドキュメンタリーを見たけど、単なる凡人が自らをカリスマに育て上げていくプロセスが、見事に表現されていました。そして、キラキラと目の澄んだ青少年が、そのカリスマの虜となって、犠牲にされます。そして、その彼らに何千万人の人々が道連れにされます。人類のストーリー依存症が全ての原因です。すべて脳が作りだした正義の戦い!


 つうような大きな物語ではなくしても、味覚、嗅覚でさえも錯覚からは免れ得ません。これは視覚、聴覚よりも気が付きがたく人をだまくら化しますね。イロエロな味源、嗅源を組み合わせて、どんな味でも匂いでも現出させる調味師、調香師が出現しています。例えば、麦茶と牛乳を調合してコーヒー牛乳を作るとか、臭い匂いから香水を作るとか。感覚はすべて外部から入ってきますが、知覚はすべて脳内で作りだされるんです。だから全ての知覚は、統合されてこそ華♪良い音楽を聴きながら、見た目にもおいしそうな料理を、味覚、嗅覚をアレンジし、口触りにも気を配る、五感総動員の料理を作れるのは、今のところ熟練の料理人しかいないでしょうね。微妙なところは、超微細精密加工の機械研磨にしても、人に勝れるものはなしっと。ジャン