7月31日(月)人には幸福追求権があるが、不便追求権があってもイイよね?

 晴れ。24℃〜32℃、65%。真夏日。暑さぶり返す。土用丑の日、1.5の丑?鰻を食べたしと思えど鰻はあまりに高し。 







 不便さの追求とは:建築物について。

 光強ければ影深し、影濃ければ光輝く。つうように物事には両面がありますから、その一方だけを追求していると、どーしても歪が発生しがちです。現代文明は効率や便利さを極端に追求した結果、ゆったりとした時間やありもので工夫した生活などが等閑(なおざり)にされ、イライラ、セカセカと生活に追われるようになりまひた。これはどー見ても不自然ですよね?生活が不自然になると、心身の不調を来たします。ここは一つ、とても不便な生活を追求しては如何でしょうかっ!

 三鷹にある「天命反転住宅」というのは、一種の不便さの追求のような建築物です。床はデコボコしていて歩きにくいし、部屋は球形で中心にずり落ちるし、壁がへこんだり出っ張ったりしている極彩色の内装、外装など、感覚や体に負荷を掛ける構造になっています。これによって、生命力に刺激を与えて、死する運命の反転を試みると。

 建築物というのは、人間の環境の中でも最大のものですから、そこから受ける影響もまた大きなものがあります。線の両側に矢印<>を付けると、その向きで線が短く見えたり、長く見えたりする錯視は、直角の部屋に住んでいるから起きるのだそうです。これが円錐のテントや丸い部屋に住んでいれば、錯視も変わっていくでしょう。

 いじょ、ニコ生の国立西洋美術館中継を見てインスパイアされました。ここは知人が館長をしていたこともあって、馴染み深いですぅ。ちなみにこの美術館はル・コルビュジエの設計にて、らせん状の動線にて拡張可能な芸術空間をイメージしたものだそうですぅ。柱で1階を浮き上がらせた後、らせん構造で無限に拡張できるという構想です。すかす地震国の日本では耐震も必要なので、地下方向にも拡張して免震構造を後で組み込んだと。東京文化会館など周囲の建物や景観を組み込んだ雄大な構想であったそうな(光嶋裕介氏)。しかも、巧まずして螺旋の中心が「空」になってしまい、これは皇居など日本の都市空間の思想にマッチしているとの牽強付会♪・・・ま、イロエロとおもすろい話しがきけました。今度行ったときは、また違った目線で楽しめるかも知れませんねぇ。どもども。