5月3日(水)憲法記念日に、立憲について考える。

 限りなく薄曇りに近い薄晴れ、13℃〜22℃、63%。花粉少ない。午後南風強し。





 憲法講演会:

 三田方面に行ってミタ。全国憲法研究会による「憲法記念講演会」があったのだ♪弁士は中野晃一と青井未帆だすぅ。まず、代表の長谷部 恭男氏の「不真面目さが安倍政権の特徴」との挨拶があり、直ちに中野氏の講演に入る。

 ・中野氏講演:世界的に立憲民主主義の危機が起きているのはなぜか?それは新自由主義の跋扈が有った為であると。中間層を破壊して格差を拡大させたばかりでなく、個人の権利を主張し過ぎて共同体や公的機関を破壊し民営化が進んだ。経済グローバリズムの跋扈で国内が荒れたところも多々ある。・・・これに対する反動が、グローバル・エリートに対する反感(反知性主義)と伝統的権威への回帰(身内主義、世襲主義、復古など)だす。「なにしろリベラルにはむかつく!」ってのが共通の心情ですな。そして学者やメディアエリートへの反感から、反真実、反事実へと向かい真っ赤な嘘のつき放題になりまひた。この傾向は日本が先導してましたが米国のオバマがある程度抑えていたと。すかす今はトランプを始め欧州各地でも巨大な勢力になりつつあります。

 しかしてリベラル勢力は今後どう対応すべきか?・・・あまりの出鱈目さにアキラメがちな人が多いのはオツムが良すぎるから。もっと愚鈍になったほうがイイと。そして個人の権利や自由について、その主張を粘り強く継続する気概を如何に保てるかでしょう!だってYO−!「馬鹿になるべき時は、馬鹿になるがよろし」かな?ガハハハハハ ”I can't believe I'm marching for Facts!”と米国の科学者もデモしとりもす。


 ・青井氏講演:現在の政治状況は江戸時代からの伝統です。すなわち政治を専ら行う主人と、政治には関わらない客分たる庶民の階層化です。百姓、大衆、民衆、市民たる客分は政治に係わらない代わりに日々の生活に勤しみ、それを楽しむという分業が出来ていた。しかし欧米列強の圧力により開国すると、国民挙げて列強に対抗しなくてはならない。この為、従来の客分を如何にして国士や軍人に育てるかが大命題になったと。明治の英明が考えたイロエロな仕掛けが大正・昭和の大実験となり、一部は成功し、また一部は大失敗したんだと。その時の、客分に対する仕掛けが今に残る教育勅語軍人勅諭、帝国憲法草案、国体の本義などに残っており、これを研究するとこの仕組みの巧妙さが判明するんだと。客分で政治に口出しさせないで、国家の為に働かせる仕組みが。すなわち日本の特殊性を殊更強調して、「和」を主張し「自由」を否定すると。これらが治安維持法から婦人会・隣組などに繋がっていくんだすぅ。コワイデスネ

 そして今は、戦前の大日本帝国の上手く機能した手法に学んだ北朝鮮の先軍主義に如何に対応するかで、日本もまた自衛隊の軍隊化を図っていますが、それをコントロールする手段の検討は全くないと。今こそ庶民は「客分」の身分から脱して、積極的に「自由な個人から発する立憲主義」に関与する分岐点なのれすぅ!



 感想:ま、迫力だけで生きてるような御仁たちですから、話し半分とはいえ、個人の自由(権利の主張)と公共の和(治安の維持)はどちらにもワルイところもイイところもありまふから、ここは一つ冷静に比較考量して両サイドとも過激な言動、過激な施策は慎みましょうね♪・・なんつうと日和見の軟弱者!とか両サイドから詰られるんでしょうね。ヘヘ
 とは言え、昨今のバカどもが進めている復古主義はあまりにアフォらしいから、せいぜい貶した方が予感べえ。現在の政治状況は、諦めから生じていることは確かだす。2009年のジミンが下野した選挙の得票数よりか、自民が復活した2012年の得票数の方が少なかった事実を噛みしめて。これらはアキラメ層の選挙不参加と小選挙区制と野党分裂で、自民は得票数を落としたのに、選挙では大勝したのです。その後現実は理想より強しの格言通り、結果だけ見た客分たちは自民が今でも大勝してると誤解して、支持率をキープしとりもす。アヤヤヤ?





 揚げ足を取って見る:

 「安倍首相:北朝鮮情勢が緊迫し、安全保障環境が一層厳しくなっている中、『違憲かもしれないが、何かあれば命を張ってくれ』というのはあまりにも無責任と述べ、「私の世代は自衛隊を『合憲化』することが使命」との考えを示した。」・・・自衛のためなら合憲だっちゅうのが司法の判断です。敢えて他国に協力して他国に戦争に行くってのは違憲なのに合憲解釈を強行したから遺憾のぢゃないのん?ハレレ?





 今思い出したが:改憲手術論(by K.Nakano)

 死にそうでもないのに、敢えて手術しようってな外科医はいません。それに肝臓を取り出したい(9条削除?)為に、症状も無い人に大手術しようってな外科医は充分怪しいでしょ?今のまず改憲を決めて、それから中身を検討しようってのは話が逆です。まず手術をしてから、症状を検討しましょうってなもんですぅ。(ま、屁理屈にも感じれますが、無理やり改憲ってのもどーかと思いまふ。別に機は熟してないもんね〜。徒に機を煽ってるだけですぅ。)