12月10日(土)シンポジウム的な忘年会

 快晴。8℃〜12℃、51%。北寄りの風強く、体感温度低し。





 本郷方面に進出す:

 年末恒例の「生存科学シンポジウム」つうのに参加する。故武見太郎氏が創設した生存科学研究所(より人間らしい生存を目標として、自然科学、社会科学、人文科学、さらに哲学、藝術、宗教まで含めた全人間的知識の見直しと統合を、科学的に行う学問体系を研究している)が主催してるんですぅ。

 今回は、競争社会の格差拡大などを背景とした心の荒廃を分析し、「生の豊かさと貧しさ」テーマでの4氏の発表と討論です。まず宗教学者島薗進氏が「命の尊さを見失う科学」という題で、遺伝子操作のリスクを提示した。生命科学原発と同じようなリスクを潜在させていると。

 次に論客上野千鶴子氏が社会学者の見地から、終末医療と在宅看護にたいする「おひとりさま」的見地からの研究を紹介した。誰にでも訪れる高齢化は、全ての人が障害者(身体、認知、精神が壊れていく)になる過程であり、弱者にならない努力より「弱者になっても安心できる社会」を目指そう!と高らかに宣言した。

 ちと世代が下って、ドクター武藤真祐氏は「在宅医療の実践」からの研究を発表する。ICTをその本来の意味を把握した有効化により在宅医療をペイラインに乗せ(実はこれが在宅の拡大にとても重要だす)、海外にも進出中だとか。在宅医療は自分で自分の生き方を決めれる当事者主権を確保できるところにあると。痛み緩和は完璧に実施できる水準にあります。

 最後に、保健学博士@安梅勅江(これ読めたらえらい)氏から育児のコホート研究(長期間対照群をトレースする)の成果が発表された。褒める子育て信奉者で「湧活」を提唱す。希望、自己効力感、繋がりの3点セットで心的活力が湧いてくると。そして「分けて手厚く」ではなく、障害者も含めて多様性の中で、自分を誇りに、違いを楽しみ、集団の力を信じる3点セットでエンパワーメント!なんですと。極めて明るいがコミュ障の人には重荷かも?


 討論は、流石に多様性集団だけあって喧々諤々!予定調和も無く極めて面白かったでゲス。これも千鶴子効果かもね。どもども。






 今、ふと思いついたダジャレ:

 (天皇の公務の負担軽減等に関する)有識者会議:一体誰がこんな右(ゆう)識者ばっかし選んだのでせうか?まことに疑問に存じまふ。参詣とか正論、Willに書いてる人ばっかしじゃん。ぷっ・・・左識者には天皇制いらんって人がいるだろうけど、もう少し普通に天皇制を支持している中識者を入れてもエエんでなかろか?なにしろ国民の象徴を議論する場なんすから。タハハ