11月15日(日)七五三なり。幼児の成長の節目に神様に感謝する武家社会由来の行事。

 朝の内雨残るも、のち雲の多い晴れ。14℃〜19℃、69%。





 科学の功罪:人類の叡智も、解釈・応用で惨劇を生むと。

 今日は、丸の内方面に進出す。サイエンス講演会があったのですう。化学(究極のエコ材料@ヒドロゲルとは)、免疫学(免疫療法の創薬とは)、光学(超短波長のX線レーザーとは)の三題噺しで、とても興味深かったですぅ。日本の科学は日々進歩しているとの実感ありっ!研究者諸君、ありがたう、ありがたう♪


 とは言え科学を盲信すると、原爆を始め、時に大災厄を招くっつう例は古今東西、多々ありまふから用心が肝心。先日深夜のビーテレを見ていたら、ナチスの悪行をやっていた。当時はダーウィンの進化論を曲解した優性論が流行っていて、弱肉強食・適者生存の世界を生き抜くには弱者、障害者は邪魔者だとして排除する傾向があったと。それでナチスは、社会のお荷物@精神障碍者・不治の患者などを施設に送り込んで、効率的に処理する工場を各地に造ったと。多くの医師の協力のもと、いつの間にか患者たちは灰になってしまいました。その後のユダヤ人のホロコーストは、事前に在ったこのような施設で効率的に行われることになったんだと。嗚呼、無情!その前駆段階の秘密は多くの医者や科学者の沈黙ゆえに、つい先だってようやく明らかになりました。「非生産的な人」なんて漏れのことぢゃあねーよ!なんてゆってるうちに、それは精神障害者から身体障碍者へ、さらに傷病兵や老人、更には劣等国民と位置づけられた人々へと拡がってゆきました。人は誰でも怪我をするし病気にもなる、ましてや老いは万人に訪れます。決して他人ごとではなかったのです。

 デカルトの方法的懐疑から始まった科学も、その有用性ゆえに万能視されるとカルトに陥ると。画期的な理論にこそ、その邪悪な解釈・応用に注意すべきです。上記の事態には、良識ある市民や真っ当な医者、科学者が真面目に関わっていたという事実に留意すべきでしょう。 効率優先、1億総活躍の社会もそんな風にならないとイイですねぇ。ナムナム