12月4日(金)手袋の 左ばかりに なりにける(子規)

 一転快晴。9℃〜14℃、44%。南西の風強し。 竹橋方面に進出す。




 ろくぶてとは:

 子供の頃、手袋を逆に言うと何だ?って遊びがあって、「う〜ん、ろくぶてかな?」と言うと、「いちにーさんしーごーろく!」と6回ぶたれました。そんな「ろくぶて展覧会」が竹橋のMOMAT(東京国立近代美術館)でやってますぅ。なんでろくぶてかっつうと、それは手袋のリバーシブルだからなんですね。最近わたしが凝ってるモーリス・メルロ=ポンティの身体性の哲学を具現してるんだって。例えば、私が無ければ対象(モノ?)も無い(唯心論)つうのと、私がなくても世界(モノ?)は存在する(経験論)つうのに見解は分かれます。が、メルロちゃんは、「私」だけがあるのでも「モノ」だけがあるのでもなーいっ!と叫びますただ。私とモノが出会うその界面だけに、世界が成立するんであーる。そしてその接触面を象徴するのが、てぶくろ-ろくぶてのリバーシブルなんでアール♪・・・例えば、右手と左手をもみもみ、すりすりしたとしよう。このばやい、右手が左手をモノとして感じているのか、左手が右手をモノとして感じているのか?感じる主体と感じられる客体とはどっちもどっちのリバーシブルなんですぅ。これが手袋の内側にある手と、手袋の外側にある外界とのアナロジーとなり、すなわちろくぶ手になったんですぅ。

 なんか小難しいけど、このメルロ流の世界解釈が一時、アート界で流行しまして、本展覧会でも荒川修策を始め岡崎和郎、板倉康二、香月康男、木村秀樹、高梨豊、若林奮、河口龍夫、高松次郎、などと共にセザンヌやヴィト・アコンチ、ブルース・ナウマンの意欲作も展示されてますた。一見に値す!・・・人体の体性感覚を脳内にマップしたホムンクルスで一番大きなエリアを占めるのは、唇と共に「手」なんすね。キスと握手は友好のしるし?ぷっ




 5.5兆円とは:イロエロな見方がありまふ。

 ザッカーバーグが長女誕生を機に持ってる株券の99%を慈善団体に寄付するんだって。アメリカの金持ちってスゲーなっ!と、まずその金額に驚き、その向社会性にもビックリ♪そー言へばビル・ゲーツもイロエロなところに寄付しているよね?やはしアメリカはノブレス・オブリージュの伝統で、金持ちが率先して社会貢献をするんだと痛く感心! たまたま時流に乗れて、運よく金が転がり込んできたものは、そのまんま社会にお返しするのが真っ当な考えだよね。よしよし♪

 そしてブログ界の反応を探ろうと、すこしググってみたら苫米地さんのコメントがありました。これによるとアメリカの大金持ちの寄付は節税対策なんだって。そのココロは?・・・かりにザッカーバーグ氏がコロっと事故で亡くなったとする。するとその遺族は遺産の半分近くの税金を払わなくてはならない。すかす遺産の大部分が株券だと、それを売ったら大暴落を招くと。株が売れなくては税金が払えず破産すると、こーゆー理由でしただ。それよりか慈善団体に寄付して、それを運営すれば基金の利子だけで年間何千億と実入りがあると。アメリカの株券資産大金持ちは、みんな株を売らずに団体に寄付して資産運用するんだと。ふむ、かなーり穿ってはいるが一理あり。ショボーン・・・鳩山さんも贈与なんかで疑われるより、団体作って寄付すれば良かったのにねぇ。タハハハ




 メディアとカネの近さよ:

 すかす、日本橋から大手町ー竹橋に至る辺りは、日銀を中心に日本の金融街であると共に、新聞メディアの根拠地でもあるんですねィ。日銀前の東洋経済からサンケイ新聞、読売新聞、日経を経て毎日新聞へ。日本の一等地を占めて第4の権力を誇ると。朝日新聞は少し捻くれて築地市場前、これはこれで一つのスタンスなのかなぁ?唯一東京新聞の母体である中日新聞は名古屋が拠点でがむばってますぅ。