4月14日(火)直接関係ないのに、なぜかイラつく世相なり

 ずっと雨。9℃〜14℃。春先は寒暖の空気が入り混じって荒れやすいのですぅ。







 時枝正さんの講義を動画で見ていた。すっげー面白い。数学おもちゃで高等数学を身近に引き寄せる手腕。こんなのを日本の中学校でやてもらいたいどすぅ。



 昔の話はバカがする:

 若い頃、共同研究でパリにいたことがあるんだ。休みはほとんど美術館を回っていた。一通り回った後、何度も行ったのはやはしルーブルとオルセーとポンピドーかな。大よその時代で分けて展示してるんす。パリ2月革命から第一次大戦までの印象派を主体とするのがオルセーでその前がルーブル、その後がポンピドーなんすね。モナリザの辺りはまだひっそりしていて若い画学生が模写などをしていた大らかな時代でした。ジョコンダってなんだ?パリジャンはモナリザをこう呼んでました。ああ、そんな時もありき、振られてばかりの日々なりき。


 そうそうメルロ=ポンティセザンヌ現象学的に捉えた評論なんかも思い出すなぁ。存在の根本を抉り取ろうとする苦悩。輪郭線なんつうのは人間の脳が作り出した幻影と喝破して、質感の段差でそれを表現しようとした。更に物の裏側は見えないが確かに在ると見抜いて、多視点の技法を開発した。ジョコンダの2視点の発展形ですかねぇ?一見地味な画風の中に、現代絵画を切り開いた萌芽が沢山詰まってるんですっ!画展落ちまくりで齢50を過ぎて少しづつ芽がでたってとこも冴えない若者を勇気づけるよね。

 で、今のアートはニューヨーク方面に移ってしもたんじゃナインかなぁ?瑛子聖水世の習いと。でも、ピークが過ぎたりとは言えども、パリにはそこはかとない残り香が健在で、これが浮世絵の江戸とは全くちげーところ。なんでだろー?なんでだろー?そこがローカルとグローバルの違いと言えば、グロバちゃんを褒め杉だらうか。世界の辺境からの吸引力が文化の奥行きを出すんだすぅ。江戸だって、日本に限れば諸藩(当時の各国)から武士や町人、職人、浮浪者を吸引してたからね。

 日本がホントに美しい国に成りたければ、そがいな吸引力を持つ文化・学問の中心にならなけりゃイカーンのです。まことに遺憾ですが、現状は武力に頼って存在感を出そうとしているように思えます。ちと方向が180度ちげーよーな希ガスる。周辺諸国はちと怖がるが、内心馬鹿にしている北朝鮮のようになって、何とするっ!タハハ