5月23日(木)思想の流れとは

 引き続き白っぽい晴れ。22℃〜26℃と暖か。ベランダのハーブが繁茂してきた。



 三浦雄一郎さんがエベレスト登頂ってニュースが飛び込んできた。だいぶ前にサイン入りのご著書を直接戴いたことがあるんです。その強さも弱さも、尊敬せざるあたわず。そうそう三浦一族に伝わる秘伝の飲み物があるらすい。ここにそのレシピを記して、我らぼんじんの範とするなり。
ココア、粉茶、ごま、きな粉、シナモン、赤ちゃんミルク、ヨーグルトを各小さじ1杯、これを適量の豆乳で混ぜ合わせて(豆乳の白雪姫と七人の小人?)毎朝1杯飲むと超人になれるのだっ!・・・でもぼくは3日しか続かなかった。トホホ ホントの超人ってのは意志の継続だすなぁ。つくづくそー思いまふ。80歳の体力にもめげずに、両足に重りを付けて30kgのリュックを背負って、都会を毎日徘徊していたのが今日の快挙に繋がったのだあ!ジミな努力が快挙に繋がるっつうのは長嶋さんやにしこりさんにも言へますねィ。ドヤ



 さて現代の科学技術全盛の大本は何だったのかっ!のそもそも論を少し概観して見よう。

 それは紀元前5世紀頃のギリシャ世界(ギリシャ語を話す文化圏)での出来事。それ以前の二千年間での超先進国エジプトに留学したギリシャの自由人は、エジプトの膨大な知識を持ち帰るかわりに、「なぜそのような事を言へるのか?」っつう疑問を持ち帰った。そこから、当たり前のことでもその根拠を問う!っつう少しシツコイ性格が芽生えました。すなわち証明の起源ですね。これが言葉を厳密にし、定義をしっかりと確立して、いわゆる言葉の使い方のレベルアップに繋がるのですぅ。

 そしてその厳密なる言葉を使って何を試みたのか? それは問いを発することなのれす。いわく「万物は何から成るのかっ?」・・・その問いこそが作業仮説というのをイロエロと生み出す大本だったのですねィ。「万物は水から成る」「万物は火からなる」万物は土から成る」「万物は空気から成る」・・・「いやその全部だろ?」「いやいやアトム(原子)から成るんだっ!」とか百家争鳴巻き起こる。そんな中からコペルニクスに先立つこと二千有余年「この大地は自転していて太陽の周りを公転しているのでわ?」とか言う地動説まであったぞよ。

 しかしてギリシャ文明の最大の成果はその数学への貢献というとこは、衆目の一致するところでしょう。「位置だけがあって大きさのない点」とか「幅のないどこまでも伸びる直線」とかの現実には無い理想を追い求めるココロ。それがイデアの思想と結びつきプラトンイデア哲学を生み出した。つまり、現実にあるものは常に曖昧で、変化し続けると、イデアこそが真の実在であり、現実世界はその影や写しに過ぎないと。この思想がお花畑と思いきや、意外な力を発揮するのれすぅ。

 それはユークリッドと言う人がこれらの概念を「体系化」してしまったからですぅ。まったく当たり前に見えるごく少数の公理や定義から、証明を積み重ねて複雑な世界を構築してしまうという不思議!この手法でギリシャは三百年でエジプトの二千年の成果を超えてしまったと。ああ、方法論恐るべし!この手法が暗黒期の魔女ヨーロッパをスキップしてアラブ世界に伝わり、それがまたデカルトにより欧州で再現されて、現代科学技術の基礎を作ったのでした。

 その後、無限概念の公式化により運動方程式にまでつながるのは、もう少し後のニュートン世代だすぅ。この辺は無限小数とか極限とかの概念によるところで、自然崇拝なギリシャ人には為すあたわざる所業であったでござりまするぅ。続くかも・・・