10月9日(金)鴻雁来(かりが北から渡って来る頃)。情報人間の跋扈とは。

 終日寒雨しとしと。14℃~15℃、98%。

 

 変化せざるものとは:イデア

 時間概念が含まれないものは変化しません。いって見れば時間とは変化のことかも知れませんね?情報というのも一端確定したら変化しない最たるものです。変化する万物も一端切り取られデータ化されちまったら、もう固定化された遺物になります。現代は情報化の時代とゆわれますが、データとして固められた時代かもね?

 医者に行っても、生ものの患者を殆ど見ずにPC画面上のデータだけ診ている医者が多くなりました。人間がバイタルなデータに固定されてしもたんですぅ。こういう固定化が社会のあらゆるところで行われていて、生物たる人間は情報人間(ホモ・データム)になってしまいました。

 唯名論というのがあるけど、人類とかイヌとかの一般物は存在しないで、ホントに在るのは個別の人やイヌだけであるという。つまり名前はフィクションであると。ホントに在る個別の実在を仮に同一化して記号を付与したものが名前であるからその実体は無いとした。「同じ」という心の中だけにしかないフィクションの上に成り立つものが名前なんですぅ。だから名前も変化せざるものの一つでしょうね。

 名については「言葉狩り」とか権力に付随するものがイロエロあるけど、これは差別に結び付いている複雑な問題に発展するから、またいつか書くかも?(といって書いたことがほとんどないですね、実際の話しが。)万物は変化する、しかし脳内には変化せざるものがたくさんあります。どもども。