11月4日(日)性選択仮説とは

 快晴。12℃〜18℃。爽やかな晩秋の一日。都内でもそろそろ紅葉が始まりました。でも銀杏が臭い季節でもあるな。


 いや〜、蝶々の模様が何故あんなにイロエロあるのかっつうのが前から疑問だったんすよ。昆虫と被子植物(花が咲く植物)の共生で花と昆虫がつるんで多様化したっつうのには納得しました。でも蝶々の模様は別に植物と共依存しているとも思えんし?


 ダーウインは、メスがオスを選択的に選好することによりオスの形態や行動が進化するって性淘汰仮説を提唱してますただ。生物は一般的にオスがメスより派手だつうところからインスパイアされたとか。ではメスはオスの何を選好するのか、形か色か匂いか声か行動かお金か背丈かちんこのデカさか?いや〜なんつってもマメさでしょ?とか石田理子さんは言ふのかな。ま、有体に言へばあらゆる識別要因が理由になるでしょう。悪っぽいとかデブとか痩せとかを含めて。ハゲが大好きとか言ふ未来志向のメスもいるかもよ。プッ
 色んな要因の中で視覚が選好の種になったのが蝶々とか鳥類ではないのかと。そーいえばメダカも視覚で選好するって研究がありますた。一種のインプリンティング(すりこみ)で、良く見ているオスと番います。一見さんはお断りと。メダカのメスは毎朝1回放卵するんすが、このとき前の日に姿を見させてたオスと初めてのオスを一緒にいれると、見てたオスの方と番うんだって。ちゃんと個体識別ができるんだ。ですから自然界では如何にメスの近くにいつも存在するかって争いになりまふ。これをオスの割り込み行動といひます。それでメスのオス選好行動を促す脳内ホルモンを特定した研究があって、このホルモンを作る細胞を壊すとメスは誰でもよくなっちゃうんだと。良く見ているオスと一緒に入れるとこのホルモンが増えるし、初めてのオスと一緒に入れるとこのホルモンが減ります。お魚の恋愛行動も脳内ホルモンに支配されてんすねィ。いわんや人間をや!この伝でいふと尻軽女性は恋愛ホルモンが少ない人と言へるのかもね?
 とは言え、性選好の一番大きな要因はやはり匂いでしょうね。脳内でも匂いを司る部分は感情中枢の一番近くにありまふ。異性の好きな臭いが免疫機構の多様性を維持するために作用するってな説もあります。ヒトの血液にはHLAと呼ばれる白血球のパターンがあり、人は自分と違うパターンのHLAを持つ異性のニオイに惹かれる傾向がありまふ。これは自分や近親者と異なるHLAを持った異性を選ぶことで、より多様な免疫機能を持つ子孫を残そうとする本能によるものと考えれまふ。
 ともあれ生物は一つ原理だけで動く単純な機械ではなくて、色々な手段・要因から成る複雑系ですからある知見で単純に分かった心算になってはなりません。インスピレーションとかシンクロニシティという第六感が相手を決めるケースもたくさんありますからね。人間万事塞翁が馬、正解はありまへん♪プー