2月10日(月)連休の狭間なり。月がきれいですね。去る者は日々に疎し。

 ちょっとボケた快晴!-0℃~10℃、37%。風弱し。

 花々のほころびが方々で見られます。そろそろ梅の季節ですね。こち吹かばにほひをこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ。

 

 

 この世の理不尽の一つとは:

 顧客開拓の原則の一つに「とにかく10回会え!」つうのがありまふ。こりはザイアンス効果(単純接触効果?)の一つで、起源はひじょーに古いんだすぅ。例えばメダカでもその配偶行動は、オスがつねにメスに見える位置を占めると成功するらしい。それでライバルのオスはメスとの間に割り込んだりします。

 鳥は生まれて最初に見たものに愛着を覚えて着いていきます。人間はもう少し複雑ですが、それでも頻繁に会っている人を好きになるようです。これを最初に研究したのがR.ザイアンス教授で、当人が意味の分からない単語を被験者に頻繁に(1回~25回)見せて、その好感度を調べると、回数が増えるたびに好感度が上がるのが分かりました。単に接触を繰り返しただけなのにね?不思議です。

 その後、多くの学者がイロエロな対象で再現実験をしたところ、接触する対象が言葉ではなく、人物、シンボル、写真、画像、図形、漢字、衣服、音、味、匂い、など何にでも同じ効果が得られたと言ふ。鳥類のインプリンティングのごとく、人類には頻繁に見たものに好意をいだくっつう習性があるようです。

 人が人を好きになるのは、ある日突然来るんだっ!といういわゆる雷に打たれるという比喩がありますが、実はメダカのように密かにかつ頻繁に姿を見せてたのかもしれませんねぇ。何れにせよ論理的でも、合理的でもないのが、好きになるということですから、くどくど考えてもダメでやんすよ。諦めて天と時間に任せるしかあーりまへん。どもども。

 とはいえ近年、この基本的な人間特性をマーケティングとか選挙活動に使おうなんブラックな者どもが跋扈しておりますから、注意が肝要!・・・といっても元々が刷り込みですから、いかんともし難いっ!ただ、なぜか知らずに好感を抱いたるものに、一抹の疑問を差し挟むくらいしかでけんのだす。嗚呼無情、好感を持った対象にまで疑いの目を挟まざるを得ないとは、なんとこの世の理不尽の一つではあーりまへんか。ズッシーン

 

 注:すかす、この効果はもともとニュートラルなものに対しては大きく、元がネガティブな印象のものに対しては却ってネガティブ度を増幅してしまいますから、注意を要する。ストーカーにはならないでね。