12月1日(水)科学と芸術、コンサート前にふと浮んだ想念


 こんにちは。きれいなすじ雲の晴れ。少し暖かく、師走を
迎えました。早いなあ。今月は忙しそう。飲み会も多いしナア。










 科学と言うと仮定を立ててそれを厳密に検証していきます。
つまり実証性(再現性とか検証可能性)がその基礎にある訳
です。時代とともに仮説ー検証プロセスは多少変化していき
ますが、大きくは変りません。ほぼ普遍的と言ってもイイか
も。特に数学なんかは厳密な証明がコアで真理はたった一つ
しかごぜーやせん(ときに例外はあるけどね)。つまり科学
は「厳密性」をその特徴とすると。曖昧性や尤度はありまへ
ん。きびしいれす。













 翻って芸術は感性の世界で好き嫌いが激しく、何に美しい
と感じるのかは千差万別、人によってかな〜り違いまふ。
空が美しいと感じたり花が美しいと感じたりするのは、或る
程度の普遍性はもってます。が、花がだいっ嫌いゆう人も
無きにしもあらず。「美しい」と感じた時、脳の眼窩前頭皮
質が活性化しており、これは先日も述べたように脳が「快」
という報酬を得ているのですね。何故だか分らんけど「美し
い」と「好きだ」はとても良く似ているのれすぅ。










 このような「感性」は過去の経験や記憶に依存して価値
の意味づけをしているらすい。今まで生きてきた環境や
経験は各個人毎に全く異なりますから、美しいとか好きだ
と思う芸術作品の偏差は非常に幅の広いものになりまふ。
ですから、芸術の魅力は鑑賞者の好みの振れ幅を幾らでも
許容でける懐の深さと自由奔放さにあるといへるでせう。













 科学と芸術のかような相補性は意外とウマが合うのかも
しれまへんねぇ。昔は科学者と芸術家が一人の中で共存し
ていた例も多いですから、科学と芸術は相依関係と言って
も良いのかもしれまへんな。










 さて、年末のチャリティー・コンサートに行ってこよう。
只なんだけどご芳志は必須。ベイシック・インカム貰って
ボランティア活動するのと逆の関係かな?なんかGDPと
か利益とかの仕組みから逃れたいですねぇ。欲の再生産シ
ステムの歯車ぢゃ嫌イヤヨ〜〜〜〜〜!












ヘイ















たらいま:久しぶりに聞くムジークはエエですねぇ。


 カフェテリアで何の音響効果もなく生の音を聞く迫力。
バイオリン・ソナタによるロマの人々の音楽。民族の歴史
に裏打ちされた哀愁と甘美と躍動する生命。言葉によらず
言葉にできず、直接魂を揺さぶるものはきっとかなり多い
はずだ。


「およそ語られうることは、明晰に語られうるし、語りえな
いものについては沈黙しなければならない。」(ヴィトゲン
シュタイン)  そりは論理ではなく芸術の領域。多分ね。