8月26日(木)真似っ子と男女脳の統計的な差異とは(たはは)


 こんにちは。まっ晴れ。これだけ猛暑が続くと大分慣れて
きた。大汗かいてシャワーを浴びビールを飲むもまた楽しか
らずや♪(もう開き直っちまったぜ)。













 今日は忍ぶ忍ばず無縁坂の忍ばずの池でハスの花を見てき
た。満開だけんど葉っぱが伸び杉て花があんまし見えなかっ
た。やはしもう少し前のほうが良かったかも。でも、それな
りに綺麗でした。グー













 「マネッコ漫才豆屋の小僧♪ やーい、やーい。」という
悪童の囃し言葉がござりましたぞよ。しかし真似する脳って
のは人間のみならず哺乳類に共通にみれることですね。意図
しなくてもついマネッコしてしまうとか。あくびとか伸びと
か。笑いや居眠り、腕組みなんかもヒトでは無意識につられ
てしまいます。












 猿真似とか申しまするが、これが意外と高度な能力で一般
のお猿さんにはでけません。幸島のイモ洗いサルは有名です
が、これはある頭のイイお母さんとその子供にしか拡がりま
せんでした。大人のオスはダメダメですね。子ザルには新生
児模倣がありますが、大人になるともう真似が出来ません。
何故だなぜだ何故なんだ?という疑問に対して推論するに、
大人のオス猿同士はアイ・コンタクト(眼付け)がなくなる
からでは?という説があります。サルでは眼を合わせるとい
うのは「敵対行動」なのれすね。(ヒトでも厨房なんかは
この癖が残ってます。)












 つうのから類推するに、おなごサルや子サルはまだアイ・
コンタクトがでけて、ジョイント・アテンション(共時注目)という
のがでけてるからだ。これが真似を誘発してるんだ。他者
に関心の無い個体は真似もせん罠。だから目を合わせたり、
視線の方向を同時に注目したりするってのが共感の始まり
で、これが真似っこを誘発するんですぅ。














 あとリゾラッティによるミラーニューロンの発見ってのがありますね。
これは色んなものを手で掴むときに脳のどの部分が働くの
か?っつう実験で偶然見つかったもので、他者がやってい
る動作を、あたかも自分がやっていると妄想するときに働
苦く神経です。イメージ・トレーニングなんかと同じです。
この物真似がまさに共感の素になるんですぅ。














 人が酸っぱい梅干を食べてるのをみて、唾液が出てしま
うとか、他人がドアに指を挟んでしまったのを見て、思わ
ず、「痛っ!」と叫んだりするのはみんなこのミラー・
ニューロンの仕業ですね。そしてこの機能が道具の伝播に
も大きく関わっているのだと云われております。しかして
この意味するところは何か?
1.他者の行為を理解するには真似するのが一番近道です。
2.道具の使い方は、他者のスキルの真似が一番近道れす。
3.非言語コミュニケーション(ボディ・ランゲージなど)は真似から。
つまり、真似っ子はコミュニケーションの第一歩なのれすね。













 ところで左脳の前方にブローカ野という部分があり、ここは
言語を話したり書いたりする所謂アウトプットする場所になります。
ここはまた道具を使ったりするときにも働きます。またミラ
ニューロンという真似っ子回路もここにあります。一方、
左の側頭葉にはウルニッケ野があり、ここは言語のインプット
すなわち言語を聞いたりして理解する機能をにないます。*1















 大雑把に総括すればブローカ野は言語発話と道具使用に関わ
り、また共感力にも関わります。一方、ウェルニッケ野は言語の
理解や論理的な思考に関わると言われております。ここで
臨床的な事実として失語症と失行症の脳部位を調べると、
女性はブローカ野損傷が多く、男性にはウェルニッケ野損傷が多いと
いう統計があります。またサイモン・B・コーエンの共感度/論理性
テストをすると女性はより共感的であり男性はより論理的
であるという統計的な有為性が観測できます。*2















 また、発生学的に見ると男性ホルモンによりブローカ野が
押さえられウェルニッケ野の発達が促進されるという、これも
統計的な事実があります。自閉症の人は、ウェルニッケ野がさら
に発達しているという知見もあります。これらから類推す
るに、男女脳は統計的にはありうる。ブローカ野はマネの中枢
で女性には共感性が高い人が多い。また男性は道具を使い
理屈屋が多いと。しかもこの二つの言語野は密接に連絡し
合っており、お互いに補い合う関係であると。いじょ、真似
から発した脳内解剖学でした。ジャンジャン















追記:
 誤解を恐れつつテケトーに言えば、ブローカ野(女性脳)は
主観と共感の感情移入であり、ウェルニッケ野男性脳)は
メタな視点の多少冷たい論理脳であり、この性差はテストステロン
の量により決まったのだと。*3







 

*1:これは大まかな統計的事実で、脳はこれほど局在していないという意見はあります。右利きと左利きで違うとか、脳損傷時の可塑性の問題はありますが、ブローカ野は左にしかないようです。

*2:もちろんこれは統計的で微妙な差ですから、反対の結果を示す個体は沢山おりますです。念のため。

*3:この辺の見解はフェミなしとからは叩かれそうですが。