4月29日(金)生物に普遍的に見られる現象→過剰適応の危うさ。

 青い空白い雲の晴れ。14℃〜19℃、58%。北寄りの風強く体感温度低し。自転車から落車しそうになっただ。ゾワゾワ


 意識を意識すると:

 虫や動物たちにも、気を失ったり死んだふりをしているとき以外は意識が有りそうですぅ。すなわち外界に反応しているときは、意識があると思われます。でも人間の意識は、それらと一味ちげーますのだ。それは進化の過程で獲得した一つの「同一化能力」と言えます。感覚は「違う」ものを検出しますが、意識は「同じ」ものを捉えると。その一番のサンプルは「言語」あるいは「概念」です。この世界に存在する個別具体な様々なものから「同一」を抽象して概念とします。例えば、個別にみると、大きさから模様から形から、さまざまに異なった動物から、「同じ」ところを抽出して「猫」や「犬」という一般的な概念を作ります。また自分とは果たして何なのか?物質的にも精神的にも、時間の経過とともに常に変化しているが、いつも同じ自分だと認識できるのは意識の同化作用に他なりません。人間社会の出現も、等価交換(同じ)から始まりそれがお金になったと。人は皆平等であるとする思想も意識の同化現象から出たものであることは言うまでもありません。なぜなら老若男女この世に生きる全ての人は、実際の現実に即して見ればみんな異なっているからです。

 このように意識が生み出したもの、言語、概念、自分、お金、平等、・・・は全部「同じ」から発しているんですね。意識とは「同じ」という働きのことだったんですぅ。ではここでいう「同じ」とは何か?それは時間が経っても変わらないこと、と言えるでしょう。そして時間と共に変化しないもの、常に同じであるものを「情報」と呼びます。言い換えると「意識」は情報しか扱えないんですね。そして養老先生は続けます。なぜ人の意識は進化したのか?それは脳が巨大化するにつれて感覚機能(視覚、聴覚、触覚など)が相互に離れていき、それらを統合する野が出来た為であろうと。そのため文字であろうと、会話であろうと、点字であろうと、みな同じ言語野で処理できます。同化のシンボル能力は、原始人の洞窟壁画の頃にはほぼ完成していただろうと思われます。では何故脳が大きくなって行ったのか?それはコミュニケーションをとるべき群れが大きくなったのに合わせて進化したと考えられます。数匹の群れから10匹、20匹と群れが大きくなるにつれ脳も大きくなりました。人間ではそれが150匹だと言われています。それ以上の巨大な共同体を支えるのは社会脳だと言われています。複雑な人間関係を調整するために発達した部分で、自然環境などの事実を扱う非社会脳(自然脳)から区別されます。

 サルの時代、目前の事実を瞬間把握する自然脳から、群れの相互関係を考える社会脳へと進化し、今では何も考えないでボーっとしているデフォルト・モードでも社会脳が優先されています。これが時には人間社会の不幸を齎しているとファインマンさんは申します。事実判断(自然脳)に、社会関係判断(社会脳)が介入してくるときです。過去の人災では必ずこの両脳の相克が見受けられ、しかも社会脳が勝ってしもたと。例えば原発事故とかスペースシャトル打ち上げ事故とか。事情が事実に優先してしもたんですね。今では人間が作った社会制度が、逆に生身の人間を苦しめているという逆転現象も頻繁に起きています。その内、意識を機械で強化したAI(人工知能)が更に発展すれば、この状況を加速するでしょう!ルソーの「自然に還れ!」が、今まさにもう後戻りできない限界点に達しようとしております。ジャン






 小姑化する社会とは:

 障子の桟の細かいホコリは気にするが、部屋の大きなゴミや泥だらけの廊下はチェックしない大まかさ。その理由は?単に苛めて、謝らせたいから?ホコホコ    

 追記)ゴミや泥はすぐに気が付くから、例としても適当ではなーい!・・・むしろ、家の土台が腐っているとか、柱が曲がっているとかが、相応しい例であろうと反省して、訂正するなり。どもども。