7月9日(金)ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸の壮大な人類交流史

 こんにちは。曇りのち午後から弱雨。

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 NHK地球ドラマチックで「コロンブスは世界をどう変えたか」、
つうのをやってた。2回もののビデオを見る。新旧大陸間で
植物、動物また細菌のやり取りで世界がどう変わっていった
のかの分析。欧米の学者の説だから多少ヨーロッパ人に有利
な推測はありますね。原住民が滅んだのは疫病の所為だとか。





 6万年前にアフリカを出たミトコンドリア・イヴは4万年
前にはヨーロッパ、アジア、オーストラリアに達し、1万5千年前に
凍結したベーリング海峡を渡って北アメリカに到達した。それか
らは3千年であっという間に南米最南端にまで達した。その
間、凶暴な人類に慣れていないアメリカの大型動物は簡単に
滅ぼされてしまったという。でも、そのアメリカの原住民も
凶悪な文明を持つヨーロッパ人にたった500年で滅ぼされ
てしまったと。嗚呼、無常!










 それまではヨーロッパもアメリカもそれぞれ1億人の人類
が住んでいたが、双方同じように木を切って森を潰し、作物を
育てて自然を人工化してたんだと。ただ、アメリカは10倍
広かったから河や海岸はそれ程荒れてなかったようだ。








 アメリカからヨーロッパに渡ったのはジャガイモ、トマト、
唐辛子、カボチャなどの少品種の野菜だけだったが、ヨーロッ
パからは馬、豚、牛、羊、山羊、鶏などの家畜と麦などの穀物
、林檎、桃、梨、無花果などの果樹、がアメリカに渡り、その
自然を殆ど変えてしまった。更に馬、豚は野生化し短期間に7
百万頭近く増えて自然破壊したと。加えて現地の作物(タバコ、
綿花、砂糖キビなどのプランテーションで更に自然破壊し、お
まけに労働力が足りなくなったのでアフリカから1千万人も攫
ってきて奴隷労働をさせたと。悪辣じゃねえ。6万年前は同じ
お母さんだったのに、いったい何処でここまで根性を曲げて
しまったのでしょうか?多分、とても苦しく辛い目に合ったん
でしょうね。そうでなけりゃ、ここまで性格悪くならんでしょ?











 で、これを監修した学者は、アメリカの原住民が滅んだのは
病原菌と外来植物、動物の自然破壊が原因で人間が殺したので
はないんですと締めくくっておったが、我田引水。風土病なん
て、双方に免役が無いから双方で一時的には流行るけど、それ程
壊滅的じゃないっつうのは、世界各地の人種交流を参照すれば
分るでしょ。それにラテン地域は混血したりして原住民がけっこ
う残ってるけど、カナダ・米国地域は壊滅してるじゃん。










 いくつか良い所見はありますが、総じて言い訳じみてましたね。
あ、俗説にはO型は疫病に弱くって密集地帯では罹りやすいという
のはありますね。原住民が殆どO型だったことから出た後付け。
しかし人類(原住民を含む)が如何に悪どく生態系を破壊して
来たかが分るサンプルとして一見の価値はあります。ではでは。








ゴメン