12月21日(月)自分なんて広げようと思えば幾らでも拡がるぜ

 こんにちは。快晴。北風つおし。強風の中、体感温度は低い。
師走りの6丁目で遭難するかも。ゾクゾク












 最近面白かった論。「都市も人類の表現型」だって話し。




生物の情報は全て遺伝子に組み込まれてます。ヒトで言えば
約30億対のDNA上に約3万の遺伝子がコードされてます。
でもこの遺伝子コードと表現型(形態や性質などの実際の生
き物として表現されたもの)の間には未だに深いギャップが
あります。ダーウィンはDNAなんか知らないで表現型だけ
で進化論を作ったからエライのだ。













 で近年、「延長された表現型」つう概念が流行ってきて、
遺伝子と環境の相互作用によって外部に作った物も表現型
の一種だあ!という説。貝の殻なんて体の一部みたいだけど、
ヤドカリの殻や鳥の巣、蓑虫の蓑、蜘蛛の巣、などは種類に
よってみんな独特なんだから遺伝の発露といえない事はない。
シロアリの塚とかビーバーのダムはもっと大きいけれどこの
範疇のような希ガス。などてヒトの住居がその表現型でない
と言えようか!で、都市もホモサピエンスの表現型だとか。















 それでもっと面白かったのは、これにヒントを得た「拡張
したココロ」って考え方。もともとココロとは脳内だけじゃ
なくって、心臓とか内臓とか丹田とか顔や手や足を含めた
全身であーる。いやそれどころか人間が作った道具や芸術作
品にもこころは拡張されるのだ!つう考え。














 つまり心は脳や身体内部だけではなく、外部環境を含めた
全体システムの中で成り立っているという壮大な考え方。
うんうん。これは広がりがあってイイなイイな♪ ケケケの
幾多郎さんの「物となって見、物となって考える」という述
壊が幾分かは分かるような希ガス













 ものすごく鋭い沈思黙考で近代哲学を確立したデカルト
精神と身体を分断した二元論に抗して、環境と相互作用をす
る身体を持たなければ精神はあり得ないという論には、長島
さんが哲学者ならただちに賛同するでしょうね。プ












 人間と環境とは分断でけない!という、考えてみれば極当
り前の結論に辿り着くまでに人類は何千年を要したのでせう。
キラキラと息づく都市の夜景を見ながら、一人感慨に浸るの
でした(爆)。要するに思考の志向は試行の嗜好で自由だって
ことだすよ。ははは