3月4日(日)何事もすっきり割り切れない人もいます

 耳のちべたい寒曇り

 久しぶりに横浜行ってきますた。中華街でお食事。また美味しからずや♪


 ディジタル人間ってすっきりしてるけど、薄っぺらいよね。ゼロかイチかにすぱーんと割り切ってしまう知的態度で、あんまし灰色で悩みません。シンプルな生き方。例えば人生に悩んでいる時には、イイ考え方かもしれません。最近余裕が出てきた所為か、中間でうだうだしている人に興味を惹かれます。どっちつかずでふわふわ自然体で流されているように見えますが、意外と知的肺活量を要するんですぅ。ときどきプッハ〜と水面で息継ぎしたくなりますよ!

 最近の風潮は、ものごとを何でも情報で見がちです。でも情報(知識)だけじゃ身体性が欠如して上っ面になりがち。例えば「わがままな遺伝子」なんて言って、すべては遺伝情報がコントロールしているような印象を与えてます。しかし実際の細胞内世界はもそっと複雑なのですね。生体はたんぱく質からなる色々な酵素と遺伝情報を担うDNAとそれを翻訳して発現させるRNAなどの複雑なシステムなのです。DNA上のプロモターに転写因子(酵素)がふっついて、DNA上の情報がRNAに転写される。そのRNAを翻訳して、アミノ酸を繋いでたんぱく質が作られる、そのたんぱく質酵素)がまた次の発現を制御する・・・ってな鶏と卵な連鎖が複雑に絡み合ってるのが生体なんすね。だから遺伝子だけのヒョロヒョロ精子と、遺伝子と共に細胞内物質をたくさん持ってる卵子が無ければ新しい生命は生まれないのです。それに遺伝情報と同じくらいに環境の影響も大きいしね(エピジェネティックス)。遺伝子が全く同じである一卵性双生児だって、微妙に環境の影響を受けた発現をしますからね。とくに脳内のある領域では異なる発言パターンを示します。

 つうような屁理屈を付けては、決定論からいかに逃げるのかを考え続けてるんすよ。生まれる前から全部決まってるんだ!つうほうが一見楽だけど、とてもつまらないよね?ちげーかなぁ。ジャンジャン