こんにちは。霞み晴れ。午前中北より午後南よりの風、
温か。桜吹雪か花吹雪、川面に落ちたら花筏、公園の片隅
に敷き詰められた桜貝のような花びらを花畳と名づけた記
念日。
３．１１以後、俺にも一言言わせろ！っつう俄か評論家
ばっかしで、漏れもご他聞に洩れず流行に乗っている。
いや、下らないから止めようとは思うが無責任に身体性*1
（自分の身に降りかかり、責任も負う）を無視して好きな事
をホザクってのがこんなにおもすろいとわ、こりゃ評論家を
三日やったら辞められねえ。ギャラなんか無くっても何しろ
自分がエラク偉く見えるんすから、精神衛生上もグー♪
（そういふ見地からは、消毒の行為は人民の安易な娯楽を
取り上げている事になろうかな？物岩猿は腹膨るる業なり！）
本来の漏れの興味は社会の表層的な流れでわ無くして、人間
とは何か、わたしとは何か、何処から来たのか、なんて極めて
ﾌﾟﾘﾐﾃｨﾌﾞにして現世に何の御利益もねえ暇潰しなのれす。
それで最近凝ってるのは唯心論というよりか独我論という方が
ピッタシの意識の構造（永井均）。一応我々はミラーニューロ
ンによって他人にも意識てえのがありそうだっとおもてます。
表情や動作はたまた言語によって他人の意識を窺い知れるとお
もてまふ。ま、分子生物学や遺伝学での知見からも人間の脳構
造は殆んど同じでDNAの多型構造も個人間では０．１％も違って
まへん。
でもね、だからどーした！って感慨が自分の意識のリアルさ
と他人の意識の推論・想像・仮想に依存したﾘｱﾘﾃｨのなさとを
較べると、今ここにホントに存在してるのは、この節穴から
外界を眺めてる、五感でこの世界を味わってる自分の意識の濃
さに依拠した私の意識しかないと思うんですね。これは質的に
違うからどーしようもねえ。ゆえに私が死んだらば一緒に世界
も消えるでせう。今生きてる現在、客観的にわたしの死後も世
界は存在するとわ想像でけまするが、そんな想像も含めて私と
一緒に世界は消え去るでしょう。それは私が生まれる前の世界
を全く憶えていないのと同じくらいガチなことなのれす。（勿
論、知識としてはわたしの生後に、わたしの生前の事をイロエ
ロと学習してますが。）要するに、他者も世界も我輩の脳内に
あーり！脳が溶ければ皆融けると。ま、６０億の世界があるの
なら多世界論ですがな。
でもね、生きてる時の想像・仮想・ｲﾏｼﾞﾈｰｼｮﾝには制限は有
りませんから、諸君がどう考えようとそりは諸君の自由だあ！
最近のタンパク質解析やそれを作る遺伝子の研究なんかを
見ると自他の違いというか、いかに自分を基準にして他人を
想像しているかってのに改めて気付かされまふ。例えば、
PTC（ﾌｪﾆﾙﾁｵｶﾙﾊﾞﾐﾄﾞ）つうアブラナ科に多い苦い物質（ﾘﾄﾏｽ
試験紙にもついてまふ）を苦くないと感じる人が日本人で10
％、白人種では３０％もいます。もしもそんなお母さんに育
てられた子供が「苦いからﾌﾞﾛｯｺﾘーは嫌い！」なんて好き嫌
いしたら、我が侭な子供と思われるでせう。これは甘味とか
旨味または辛味などにも言えるのです。お母さんは決して自
分を基準にして子供を育ててはなりません。体の痛みや心の
痛みもみんな個々人でちげーのれすよ。何しろ五感のすべて
の受容体はみんなタンパク質ででけていて、それらのタンパ
ク質は遺伝子の指令で合成されるのですから、DNAの多型が
全てに影響するのです。
最近のDNA分析トピックス：
・牛乳などの乳糖を分解する酵素は牧畜民に多い。東洋人や
黒人は少ないので乳料理には弱い。牧畜が始まって高々１万年
にしてDNAの違いが顕在化している。チーズは発酵で分解してる
からおｋ。どーしても乳料理を食べたい人はラクターゼ錠を飲
めばイイ。
・逆に農耕民はデンプン分解酵素や糖脂質分解酵素の活性が高
い。
・日本人は海草を分解する酵素が多い。これは海草ﾊﾞｸﾃﾘｱから
遺伝子が移動して日本人に組み込まれたと考えられている。白
人種は海草を食べると消化しきれずお腹をこわす人が多いです。
・南米には苦芋（キャッサバなど）の苦味を感じない人が多い。
環境に適応するのに何十万年も掛かっていてはホロンビてし
まうから、1万年くらいで適応する簡易ルートもあるようだ。
ﾈｱﾝﾃﾞﾙﾀｰﾙ人の骨からDNAを採って分析したらイロエロな
事が分りました。
・66万年前に現世人類と分かれた。
・その後、現世人類と2度交雑し現生人類に吸収合併された。
・メラニン遺伝子から、白人・赤毛と判明。
・咽喉・声帯から言語を話したと推定される。
・ABO血液型ではO型と判明。
・苦味は受容体遺伝子から苦味感受性ありと判明。
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動物は死して骨残すと。その骨からDNAを抽出すれば形態
から生活まで分ります。そのうち遺伝子から脳の構造や機能
まで分れば、思考能力まで推定でけるかもね。しかしこれは
余りにも即物主義ではないかいな。いくら科学がシムポして
も人間精神の崇高さやイマジネーションの余地を残して置か
ねば、カサカサに干からびた世界観がカッポカッポと闊歩し
てしまうでせう。むかーし昔、ラプラスの魔なんて決定論的
に驕り高ぶったのが闊歩していた時代もありました。知力は
謙虚でなければ生きてはイケマセン！メッ！
ｳｴ~ﾝ
*1:今回の関・直人さんなんかは今後学会での評価はいざ知らず、一般には信用されないでせうから身体性を賭したと言へるでしょう。
