10月2日(日)急に涼しくなってあせった


 こんにちは。もくもく雲の多い曇り。北寄りの風、20℃
前後と涼しい気候。オジギソウのピンク・ボールが10個も
咲いた朝。でも一日で萎んでしまうんだ。







 さすがに萌える俺でも半袖のT−シャツで自家用車(電動
自転車だけどね)を飛ばすと肌寒かった。公園では家族がバ
ーベキュウ。時折ぜんぶの葉っぱが黒く縮んだ樹木を見かけ
たが、台風で根がやられたのかな?地中には地上の木立と同
じほどの根が張っていますのじゃ。人も木も見えないところ
から腐っていくのかなあ?そう言えばベランダの大葉も黒く
縮んでしまったのじゃあああ!カワイソ


















 以前葉っぱから如何に多様なお花がでけるのか?っつう
エントリを書きますた。所謂ABC理論。
http://d.hatena.ne.jp/tamamusi/20110624
遺伝子の簡単な組み合わせで百花繚乱の多様性が生まれると。
世の中けっこうこの様なシンプル性が複雑さを支えるっての
が見受けれまふよ。これもおもすろいところ。


















 よく樹上に小枝がいっぱい茂った天狗の巣と呼ばれる変異
が見られます。じつはこれもファイトプラズマつう変な名前
の微生物の仕業なんすよ。これに感染した樹木は頂芽優勢*1
いう植物の基本原則を阻害され、むやみに枝が繁茂してしま
うんす。

















 このファイトプラズマという細菌は樹木以外にイロエロな
植物に寄生して悪さをしますが、ポインセチアという真っ赤
な観葉植物はこの菌のおかげで葉が繁茂し、かえって見栄え
が良くなるとか。何事も裏腹でやんすねぇ。


















 このファイトプラズマの行状が近年の遺伝子工学進展によ
り大分分かってきますた。人間の遺伝子は数万個、大腸菌
も数千個の遺伝子がありますが、このファイトプラズマには
わずかに数百個の遺伝子しかないことが分かってきました。
それでも生物としての最低限の機能を果たしていると。その
秘密は何か?生命科学の研究者から注目が集まりました。



















 その結果、分かったことは所謂退行進化が起こっていると。
つまり自分で代謝物を生成する代わりに周囲からそれを取り
込む仕組みが発達し、結果として代謝物を生成する遺伝子が
減少したと。人のふんどしで相撲を取っていたわけです。
しかもこの細菌は昆虫に寄生して増え、その後植物に寄生し
て増え、という循環をしていますが、昆虫内と植物内では
働く遺伝子を全く入れ替えて環境に適応したっつう優れもの。


















 バクテリアの世界でもイロエロな競争戦略が試みられて
いるわけです。生命の世界つうのもヤワではないわな。
ちなみに生命というものには最小限いくつの遺伝子が必要
かっ?という好奇心にもこの菌が貢献していて、250個
もあれば良かんべえ!つう定説が固まりつつありまふ。
これくらいなら、そのうち人工生命(人口細菌?)がでけ
てしまうかもね。プププププ ま、おとろすい世の中にな
ったもんだ。















 ギオンショウジャノカネノオト、ゴ~~~ン









 

*1:オーキシンつう植物ホルモンで下芽の生育が抑制され、結果としててっぺんの芽だけが伸長する現象。