とても悲しいけど、それが人生 セラヴィ

 こにちは。概ね晴れ。だんだんむし暑くなってくる。
公園の大木の脇を通ったら夜更かしのムクドリたちがギャーギャー
騒いでた。

 一瞬一瞬はあっという間に通り過ぎていって、もう2度とは取り戻
せない。人との出会いもそんなものだ。1億人の人と全て出会える
ものではありません。だから、一期一会。これは本でも、絵画でも、
音楽でも、ブログでも、映画でも、食べ物でも、なんでも同じ。
だから食わず嫌いなんて勿体無い。縁があって出会えたのだから
味わってから判断したって遅くはない。自省!

 「星の数よりメンコの数」なんて知ってる?はてなでは星の数が
エライらしいけどね。これは位よりも経験だあ!って昔の軍隊の
ことばです。誰でもそれをやらなけりゃ素人。それから初心者に
なって、中級になって、イロエロと失敗を重ねながら古株になっ
ていく。で、そのうち生涯を賭けたりしてプロになる人もでる。

 この初心者と古株の違いは何なのかなあ、と思うとこれは失敗
経験の差。と思うとそうでもないこともあるな。好きで好きで
なにしろ大好きで、いつもそれをやってるといつの間にか古株
になってる。で、なんで好きになったのかというと、意外と
最初の成功体験というのが大きいらしい。

 でもね、ここにも運不運というのがあって、合わないものが物凄く
好きになってしまうこともままありまする。あらゆる分野でこんな
牢名主みたいな人物がいて、その分野のあらゆることに詳しいんだ
けど、もともと適性のある新人にはコロっと負けてしまう。人生の
不条理。で、その古株の人は才能のある新人を育てる役回りになる
と。ゲームから学問まであらゆる分野に共通する現象ですから、き
っと君らのまわりにもこういう人がいると思うよ。

 で、僕はこういう不条理に巻き込まれちゃった人々が大好きなんだな。
だって、こころからその分野を愛して生涯を捧げているんだからね。
成功とか失敗とかの価値基準に合わない人生だってあるのさ。だから
自然体の良寛さんが好きだ。道元とか親鸞には至らなくても人々から
慕われてる。でも彼は心から道元禅師を尊敬していたんだよ。

 とか、書いたのは先日、ある司法試験の物語りを聞いたから。何十年
も受験していて、その受験会の古株であらゆる受験テクニックと過去
問題に精通してるんだけど本番ではどうしても受からない。それで
色々と受験生の相談に乗ったり指導したりして、立派な判事とか検事
とか弁護士を数多く育てたんだって。それで今でも尊敬されてるんだ
ってさ。人生色々。

 ではでは、今宵も酒飲んだからすこし暑いな。風呂入ってねよ。
もやすみいー。