直感とは何か

こんばんは。曇り、午後から日差しが出る。やや気温低い。
綿みたいな雲がポッカリポッカリと春を思わせた。
今日は虫たちがぞろぞろと出てくる日らしい。オハヨーとか言いながら。



今日はこの間TVで見た羽生さんの話し。題して「直感は経験で磨く」
だって。赤い野球帽の小学生から15歳でプロ棋士になって20年。

10代20代の頃は「反射神経と記憶力」で指してて、中盤粘れば最後のダッシュでは勝てるという力勝負だった。勢いに乗って7冠も取った。


しかし、30歳を過ぎると体力とともにヒラメキとか記憶力が衰えてきて自然と守りに入りがちになり負けがこんだ。しかしこの時期に細かい駆け引きとか読みを省いた「大局観」というものが出てきた。また、還暦を過ぎても自分の将棋を極めようとしている先輩棋士の生き様に目が行くようになった。情熱を持ち続け何十年も同じペースで物事を続けていく事は、果てしなく難しいことなのだと尊敬の念も湧いた。



継続していく事で世界観やスキルが出来上がっていく。決して生まれつきの才能や付け焼刃では作れないものがあると思った。そして、「変化を恐れない!」ということがプロの真髄だと悟った。「リスク無くして成長無し。」常にギリギリの選択で重圧で手が震えることもある。


しかし単なるヒラメキではなく、経験から迷い無く浮び上がってくるもの、経験のエキスのようなもの、を「直感」と言えば、「直感を信じきること」で「玲瓏(澄み切ったこころ)」の境地を切り開いて行きたい。

だってYO−


一つ印象に残ったのはプロ棋士って何百手も読むでしょ。で、このホイホ
イ読んでるときは実は「こうやっても、ああやっても上手く行かない。
では、このケースはどうだろう。」とか上手く行かないケースばかり読ん
でるからイライラしてストレスが溜まるんだって。長考一時間なんてどん
だけストレスが溜まるんだろ。プロってスゲーなと心から感心(同情)し
ますた。


あ、あと「飽和からは何も生まれない。空っぽが大切」とか何時もテンパ
ッてる人には良い教訓じゃないかな。彼も若い頃は休憩時間でも次の一手
を必死で考えていたそうだ。今は空っぽで何も考えないんだって。ここ
だけは俺と同じ。




う〜む。でも、単なる継続でもいいのかな? ひと言「こんばんはー、
元気ですかー!」
とか書いて20年もブログを継続すれば、なんか直感が磨かれるのかなあ?
漠然とした不安だけは、いっちょ前に在るんですけどね。でも俺が生涯を
賭けて極めたいものってあるのだろうか?極めてどーする、てな諦観も
ありんすが、できれば「無為自然の境地で生きてても死んでも変らない
大自然との一体感」が体得できれば、これに過ぎる喜びはないような気が
する。でも、難しそうだな。はぁ〜





ふと思い出したが、何処かの脳科学研究所が将棋連盟と提携して「直感」
を科学するってなプロジェクトを起こしてたような気がする。「直感」が
働くときに脳のどの部位がどういう順序で機能するのかをfMRIなんかで
測定するような事だったな。羽生さんも協力してるのだろうか。結果を知り
たいですねえ。





ではでは、今夜はすこしご機嫌で、おやすみなさい。また明日。