精神文化よりも益々唯物的な味気なさが一抹の不安


こんばんはー。うす曇り、黄沙の名残か遠方はまだ霞んでいます。
でも、朝晩は寒いけど、昼間はだいぶ暖かくなってきましたね。
3月、弥生と言うともう早春なんだなあ。




マイコンの登場と伴にPCキットとかイロエロなアーキテクチャーが
登場して、半導体の爆発的な発展とも相まって、ワクワクするような
IT時代幕開けもあったなあ。今はかなり成熟してきて、それ程面白く
なくなってきたなあ。とか、友人と話したことがある。




では、今は一体何が面白いんだろ?と言ったら、やっぱしバイオじゃ
ないのかねえ。生命とか脳とか今までの機械から人間に近寄った研究が
爆発的に拡がってるし、まだ百家争鳴で定説と言われるものが少ない
から、若い人は目の色を変えて突っ走ってるよ。だと。




なるほど、挑戦し甲斐の或る分野かもしれないな。でも、自然とか生命
を人工的にイジルことがなんか大きな災厄を齎さないか、一抹の不安は
残ります。こういうのは火がついたら止まらないから、結局、行き着く
とこまで行って、そこで吉か凶か判断せざるを得ないような、諦念と
いうか、運命観のようなものもありますね。正直言って。




で、今はどの辺りまで行ってるかっつうと、人ゲノムの配列は解明され
た。遺伝子の中でタンパクを合成するコードは解明されつつある。人の
一つの細胞の中にあるDNAの長さは伸ばすと1.8mくらいになる。
この中でタンパク合成を担う部分はたった2%しかないそうだ。残りの
98%はゴミだと思われていたが、実はこの部分が体の各組織を作るイロ
エロな細胞を適時適所に発現させる情報をになっていそうだ、とか眼を
付けられて、各国が眼の色を変えて研究に取り組んでいます。




人間の体のなかには22000種のタンパクがありますが、その大部分は酵
素やホルモンという形で科学情報をやり取りしてます。で、遺伝子はその
細胞で使わない部分はメチル化とかされて99%以上蓋をされてます。
蓋をされてない1%のとこも全部使われる訳ではなくって、発現を促す
酵素群と発現を抑制する酵素群のバランス、綱の引き合いで作動するよう
です。





つうとこまで解ってきますたが、なにしろ60兆の細胞を持つ人体はニュー
ロンでも1000億個、コンピューターの素子数の1000倍以上あるし、情報
伝達も電子だけじゃなくって、何万種類もの科学伝達ですから、とても
一筋縄ではいかん罠。ま、いつまで経っても研究者の飯の種は尽きない
っつう、浜の真砂と五右衛門の歌に残した七里ガ浜状態でんす。




しかし。人の興味っつうのは何によって引き起こされるのでしょうかね。
好奇心とか探究心てえのも元来はなんか生きてく上で必要だったのでしょ
うねぇ。今では金儲けのネタにするか、自尊心の引っ掛けハンガーに
するくらいなのかなぁ。いやいや、そんな事はない。純粋に楽しみのため
のみということも絶対にありますね。そうじゃなくっては遊びはありえま
せん。では、また、さいならさいなら。おやすみなさい。