ボクは当然、人間様よりも植物がエライと思うわけです

おばんどす。今年のノーベル賞は地味な下積みの研究に光を当てて
ますね。DNAの研究材料を提供するノックアウト・マウスとか。
イロエロな病気の原因究明には役に立つらすいけど、縁の下は縁の下。




縁の下といえば、植物の研究では日本がノックアウト植物を作って
います。シロイヌナズナというアブラナ科の植物で約2万7千個の
DNA全てが解明していて、そのうちの狙った部分を欠損させたり
増殖させたりした様々な変異体を作成、保存、管理し世界中の研究者に
配っている。まさに縁の下の怪力童子ですね。そのうちノーベル賞
戴けるといいですね。この分野は個人のヒラメキというよりも、この
ような総力戦の様相を呈してきてまする。もちろん戦と同じで運とか
ヒラメキも重要なのは言を待ちませんが。





なにしろ植物は人間がいなくても生きていけますが、人間は植物が
無かったらとても生きてはいけません。それくらい植物はエライのです。
独立自尊の鑑ですね。
炭酸ガスを吸収して酸素を作るという基本的な役割ばかりではなく、
色々な食料、エネルギー源、繊維、紙、木材、薬物、お花、植木、盆栽
など環境、健康、趣味嗜好のアラユル分野に圧倒的な影響を持っている
といっても過言ではないでしょう。




ですから僕が言いたいのはノックアウトマウスノーベル賞をあげるの
なら、ノックアウト・シロイヌナズナにはノーベル賞の二乗をあげても
良いのではないのかと抗議するわけです。ボクらは雑草とか言って馬鹿
にしてますが、本当はよほど地球の為になってるし全動物のためにも
なっている、もの言わぬ偉い草たちなのですよ。ベラベラと喋ったり、
コセコセと動き回ってる奴らが偉いわけでは決して無いと思います。




我々が森の木の下で、こころから寛げるのは、植物の慈愛に包まれて、
自然と一体になれるからでは無いでしょうか。さあ、諸君、書を捨てて
森に行こうではありませんか。では、ひとまづ、夢で会いましょう。
おやすみなさい、また明日、再見。