夢かうつつか幻か

認識できないものは無いに等しいか。いや、その前に、
関心の無い人は居ないに等しいか。
外部に絶対的に存在する事物が知覚を通して我々の中に入ってくる、
のか、それとも我々の認識自体が外部に投影して世界を作り出して
いるのか。それともそれとも内外を分別すること自体が間違って
いるのか、ねっとりと考えてみるこの夕べ。




夢にしか存在しない場所とかはあるな。しかも何度も同じ場所が
でてきて懐かしかったりして。でも実在はしないぞと。
お母さんが夢に出てきて、懐かしかったりするな。「なんだ、何処へ
行ってたの?もう何処へも行かないでね、かあさん。」なんて言ってて、
眼が覚めると、もう何処にもいないんだと思って、ずーんと落ち込んだ
りして。




「熊公酒を呑めば、はっつぁん酔う」ありやなしや!




これはあるのではないかなあ。いや、比喩としてありうる。
赤ちゃんが「きゃっきゃっ」と楽しく笑えば、お母さんも笑う。
友が落ち込めばわたしも悲しい。密やかに繋がるシンパシーの波で
みんなみんなつながっているのではあるまいかと。



岩の比喩つうのもあったね。
大きな岩が海中から二つ、にょっこり出ている。「おいらの方が
大きいぞ。いんや、おらがの背が高いぞよ。」などと言い合って
いたら、汐が引いたら同じ岩。とかとかとかちゃん。



と空想して、孤独感を癒すのも所謂ひとつの知恵かもしれない。
ではでは、週末を心地よくお過ごしのほど、祈り上げもーす。