水も澱めば腐る

命題:「組織は必ず腐敗するのか。」


これはごくシンプルな組織論の前提だけで簡単に証明できそうです。
どんなに善意の人々がやっても、どんなに無私無欲の人々がやっても
必ず腐敗します。むしろ私欲塗れの人がやったほうが長持ちするかな。
いやいや逆に考えれば、組織そのものを定義づけているのが「腐敗」
かもしれない。例えば、「腐敗しなければ、組織とは言えない。」と
かね。


個体に自己保存の本能があるように、組織には組織保存の機構が本来
的に備わっており、この保存機構がなければ組織ではないとか。
進化論的にいえば、たとえ組織保存機構がない組織が存在したとして
も、そういう組織はすぐに淘汰されて歴史の波間に消えていって、
我々の眼には触れないのかもしれない。


であるから、あらゆる個体には必ず死が組み込まれているように、あら
ゆる組織に時限解体規定を盛り込むべきである。極端かな?
そのまえに「腐敗」の定義とその功罪をはっきりさせるべきかな。
必ずしも悪い事ばかりでもなさそーだしい。