12月11日(月)ルール絶対主義からの逃走と追跡のサンバ。

 薄曇り後本曇り。12.0℃~16.0℃、66%。5500歩。全体として気温は下がったが、1日の気温差は少ない。湿度高く、夜遅くから雨の予報。

 

 国民性とは:

 勿論個々の人間の性格にはバラツキがありますが、国民全体としてみると社会性や倫理性などに一定の傾向が見られることを国民性といいます。歴史的、文化的な経緯が原因と見られておりまふ。

 例えば公徳心などに顕著な違いが見られます。初めてフランス(パリ)に行ったときにまず驚いたのが、歩きながらものを食べたり、信号を守らなかったり、駐車の時にバンパーで隙間を拡げたりすることです。でも公徳心が無いかと言うとそーでもない。むしろ日本人より女性や老人など弱い人に親切だったり、他人に対するマナーもしっかりしていたりします。

 特に車がまったく通らないのに赤信号で待っていると、奇異な目で見られます。日本なら赤信号で車が来ないからと渡ると、白い目で見られがちですよね?中には「信号を守らんかっ!」と頑固な老人に怒鳴られたりします。列への横入りに対する公憤と同じ感じですね。

 これらの風潮は歴史的に形作られたと言えるでしょう。日本ではお上の御触れに従わないと御用になった封建時代の習性が残っていたり、村人が団結して農作業したりして身についた仕草です。一方、ヨーロッパでは革命により確立された権利があり、ルールは実効性に合わせて適用すべきものという習性ができました。

 不思議なのは、長い封建制度化にあった中国人がまったく列に並ばないことです。列に割り込むどころか、列を作らず我先に突進します。それでも不思議な秩序があって、大混乱にはなりません。ルールなんかなくても、実質的に上手く行く市場原理みたいなものかな?

 日本のルール原理主義にもそれなりに良いところはあって、集団で物事を進めるときに効率が上がりまふ。だがっ、悪いルールにも従順に従うので、時に集団悪が生じます。また新しい技術の展開にも不利になるのは明らかです。ルールに従いかつ抗うにはバランスが必要なんすね。日本人もその辺を経験しないと、いつまでも思考停止のままで、大人しい羊たちになってしまうかも?少ししむぱいですね。どもども。