曇り時々晴れ。20.3℃~26.7℃、49%。5100歩。まだ夏日。
今日のCOVID状況:都の新規感染者数は5032人で前週より43%の減少、重症者は57人、死亡人10でした。また減少局面に入っていますただ。
日本産業の盛衰:
日本の産業が重厚長大からサービスへ移って行ったのはご存じのとおりであーる。そして今までは輸出産業の花形であった自動車産業も、この波をもろにかぶって今後の展開が不透明になってきますたよっと。
コンピュータ産業においても、ハードのコストパフォーマンスでIBMと争っているうちに、いつの間にかGAFAMに足元を浚われておりました。自動車も内燃エンジンとか長年のノウハウに安住している内に、世界はソフト競争になってきますたよっと。いわゆるEV(電気自動車)化によって、今までの競争軸が全くシフトしてしもたんですぅ。
最近のEVはECU(電子制御ユニット)を100も持っていて、その上のチップは1000以上になりまふ。そしてそこで動作するソフトは2000年の100万行から2020年には2億行へと200倍も増えました。こりは最新戦闘機の約8倍という膨大なコーディング量なんすね。それで自動車の細部を制御するとともに、自動運転や遠隔制御、リモートメンテナンスなどなど、ネットを介したイロエロなサービスが提供されます。
その辺のノウハウはGAFAMが蓄積しています。従来の自動車メーカーは販売網、サービス網、顧客データベースなどの強みがあり、今現在水面下でのし烈な覇権競争が繰り広げられちょりもす。自動車もコンピュータ産業化してきて、ソフトのメンテやヴァージョンアップを如何にビジネスに結び付けるかがカギになってきますただ。
従来は20%くらいだった自動車のトータルコストに占めるソフトの割合が、今では50%近くまで上昇してきました。ソフト開発の成否が事業の成否を分けるまでになってきたのだすぅ。OTA(オーバー・ジ・エア)パッチやOTAバージョンアップなどの仕組みも重要になります。
すかすソフトウエアつうのは、必ずバグを内在します。多分神様が作ってもバグがあるんじゃないかな?それくらいソフトとバグは一体なんすよ。そのバグを如何に重大事故に結び付けないか?その辺の技術開発競争になるでしょう。いわゆるミスっても安全サイドに壊れるフェイルセーフ技術ですね。これは長年の失敗が集積したノウハウがものを言いますから、この辺が我が国自動車メーカーの生き残る道かもしれまへん。
ともあれ先が見えない暗闇を手探りで進むようなもんですから、今後何が起きても不思議ではあーりまへん。自動車が負けたら、資源の少ない日本は何で生きて行くのか?この辺を真面目に考えてくれないと、おえんぞなもし。ホントは偽国葬偽とか収賄五輪とか壺汚染とかにかまけてる場合じゃないんすよ。
中期的に日本が何によって立つのか?政治家はその辺のことをよーく考えて頂きたいっ!どもども。