10月5日(火)もー怒るよ!

 筋雲の秋晴れ、夕方薄い雲出る。19.3℃~29.1℃、52%。6500歩。夕焼けがとても綺麗だった♪

 

 怒りは人類の呪いの一つです:Rage is one of the curses of mankind.

 もともと霊長類の怒りは、お互いに相手を威嚇しあい、その後にお互いを認め合うという共存のために進化しました。すかす人類は前頭葉を発達させたために、イロエロな怒り方(普通の怒り、激怒、苛々、嘲笑、無表情の怒り)が生じて複雑化しました。

 動物の時代からあった扁桃体が怒りの大本ですが、人類はこれを抑制あるいは焚き付ける前頭葉を発達させました。前頭葉は通常、怒りのブレーキとして働きますが、過去のことをいつまでも記憶して更に怒りを固定化したり、予測した通りに事が運ばなかった場合にも怒りが増幅されます。すなわち今ここの現実だけでなく、過去や未来予測にも囚われて怒るわけです。

 怒りは元来、あるもの(生命、家族、友人、居場所、財産、仲間、秩序、などなど)を守るために生じます。また、侮辱されたり自由を束縛されるときにも生じます。ここで不思議なのは他人や社会の不公正を見て、自分のことではないのに第三者として怒るということです。これは動物には決して現れない現象です。動物は自分に関する利害に関してのみ怒りが発生します。

 これは人類が100人前後のバンドとして狩猟採集生活をしていた時の必要から進化したと考えられます。すなわち彼らはバンド内で公平に分かち合わないと、群れとして生きて行けなかったのです。誰かが獲物を独り占めしたり、不公平な分配が行われたときに、たとえ自分に被害が及ばなくても、いつかは自分にも被害が回ってきて集団が存続できなくなると予測するわけです。ここからバンドの中で不正や不公平を罰する規範が生じました。

 この性質は現在まで義憤として残り、待ち行列への割り込みなどを見ると怒りが生じます。他人が不条理な扱いを受けても怒りが生じます。正しさを追求する社会的な怒りは、社会を改善するエネルギーになります。しかし現代のネット社会では、この性質が逆に作用して社会の空気に同調しない者を、匿名の集団が叩くという炎上が発生しました。単に反射的に溜飲を下げるために見知らぬ人を叩きます。

 それぞれが正当性を主張して同調しない者を集団で叩くという性質が、ひいては戦争をもたらします。動物のころの「怒りと和解がワンセット」という性質が、前頭葉の発達で失われてしまったというのは、人類の呪いの一つといっても過言ではありますまい。タハハハハ んじゃ、どないせいっちゅんじゃあああああ!・・・そりが分かればノービリ平和賞がいただけるかもね♪どもども。