12月10日(火)あきらめの早い国民性とは。花粉公害。

 薄曇りときどき薄晴れ。7℃~14℃、76%。昼間は少し暖か♪

 

 中期的視野に欠けるとは:

 これは政府の施策などでよくあることで、現状分析だけで短期的な改善しか視野に入らず、中期的には失政となるも反省せずにそのまんま放置することです。

 良い例が緑の羽根募金などですね。戦後復興で木材が足りなくなるとの予想で、国家が音頭を取って全国的に植林運動を始めました。今では森林の7割以上がスギ、ヒノキなどの人工林で覆われてます。その内、海外の木材の方が安いからという理由で輸入が主体となり、国内の人工林は邪魔者扱いで放置されました。

 これがスギ花粉公害の大本たる原因です。すかす、政府(林野庁環境庁)はこれを公害認定せずに、その対策を地方自治体に丸投げしているから、改善は遅々として進みません。国民の3人に一人が花粉症であり、舗装やビルで花粉が土に吸収されにくい東京などの都会では半数が花粉症だと見積もられます。また、花粉自体が抗原であるばかりではなく、花粉の表面にPM2.5などの公害微粒子が結び付いて、さらにその害を拡大している側面もあり、これはまさにはっきりと申し上げて、国土を覆う一大公害ではないでしょうか?

 しかしてその経済的な影響は、外出を控えるなどの消費低減、医療費上昇、作業効率の低下などで1兆円近くの負の影響が出ていると見積もられてまふ(生命保険会社)。ま、こりがホントかはさておいて、膨大な人々のQoL(クオリティ・オブ・ライフ)が棄損されているのは確かで、これはかっての四日市公害の比ではあーりまへん!それでも国はあたかも自然災害であるかのように、頬かむりしております。ゴンノヤロー!

 花粉なんてのは県境を越えてどこにでも飛んで行くんだから、地方自治体に丸投げせず、一刻も早く国が主導して公害林の皆伐採を実行して頂きたいっ!伐採してもその後には成長の速い広葉樹林がすぐに野山を覆ってくれるから、野生動物も嬉しがるでしょう♪あんまし動いてくれないと、「厚労省は花粉薬会社とつるんでいるのでは?」なんつう益体もない陰謀論が取りざたされるかもよ。

 ともあれ、楽しみにするべき春の訪れを、あんまし来てほしくない季節に変えた政府の無策は、これだけでも十分糾弾に値するとは思いませんか?ねぇ、花粉症の激しいご同輩方?ドヤドヤ