10月14日(土)選挙戦もだいぶきな臭くなってきました。

 細雨降ったり止んだり、夕方上がる。14℃〜15℃、82%。気温は低め安定。ゾワゾワ





 戦争と平和とは:思い込みの宿命なり。

 アウグスティヌスの「国家論」つうのを読んだ。国家の腐敗について三つの欲を原因としている。1.物欲:際限の無い物欲に支配されて資源を奪い合う、2.権力欲:平等である人間を支配する大本、3.性欲:原罪であり生命存続に不可欠なだけ罪深い。人間はこれらの欲望にまみれているので、不和、戦争、殺戮が絶えないという極めて悲観的な社会認識を持っている。このような社会に秩序を回復する手段が「国家」であるとした。これは後世の、マキャベリ人間観やホッブス国家観に極めて近いでやんすね。そして、人々は共通の利益で結びついており、国家はそうした人々の共通の利益を保護する、とした。(利害で結びつくだけなら盗賊団と国家はおんなじ?)

 そして、すべての権威は神に由来するとしつつ、君主への服従には異を唱えない(抵抗権はない)とした。では神の要請と君主の命令が反した時はどーするか?受動的不服従すなわち殉教を要求しているんだす。アワレ

 そんな彼も戦争は肯定しています。「侵害を正す戦争は正しい戦争なんであーる!」(正戦論) しかし正しい戦争の為には二つの基準が必要だす:
1.防衛戦争:侵略者の不正を防ぎ処罰する戦争。
2.条件付き攻撃:・その国民が犯した悪行の補償を拒否した国、・不正に占有した財産を返還しない国、への戦争。

 ではそれを判断するのは誰か?そりは君主のみで、国民は絶対服従しなければならない。だとー!(いかにも古いですね。でも独裁者とその国民という目で見れば、現代にも通じます。)


 このキリスト教世界の伝統が整備されて、現在の欧米の基調を成している訳でやんす。米国が世界中の戦争に介入する根拠にもなってますね。もともと正義/不正義を判断するのは神しかいないわけで、それを人間がやるものだから自分たちの正義(宗教がからんだら泥沼)が山ほどできて戦争が無くならんのですよ。それに当時(1600年前)と違って、現在は兵器自体が破滅的になってますからねィ。それこそ地球が滅亡しかねません。ゾヨゾヨ

 ではどーいうレベルの平和なら我慢できるのか?っちゅうのがホントは一番難しいんですよ。羊の平和、奴隷の平和、内心に反して、思想・信条・宗教を捨てての平和など。