3月30日(木)雷乃発声(春の初雷が鳴り出す頃)

 白っぽい春霞な晴れ。6℃〜17℃、61%。かっふん多い。久しぶりにプールだん。ちゅかれた♪





 気持ちの鑑定とは:錯覚にも文化あり。

 認知心理学ってのがあって、イロエロな心の動きを実験を交えて研究しとりもす。いわゆる一つの心の動きとモノの動きの違いを明らかにしたいと望んでまふ。その一つは、ある心理現象が先験的なものか、はたまた経験的なものか?つう問いでごわんす。

 例えば、矢印の向きで長さが違って見えるミュラー・リヤーの錯視は先験的なるや?
 <―――>、>―――< http://ofee.tank.jp/eyeillusion/
こりは実は文化や経験で異なるんでやんす。現代文明下で暮らす先進国民は右が短く見えますが、アフリカのズルー族には、この錯視は起りません。あと、音でも協和音が心地よく聞こえるのはそれに慣れ親しんだ特に西欧の人で、南米のチャリ族は不協和音と差がないそうです。これらは見る聞くに関する、生まれた後の経験によって作られる例ですぅ。心つうのは世界共通かというと、そーでもなさそうですねぇ。

 価値観や信念つうのも、文化や経験によって大きく変わる例でしょう。しかしより身近なところにも文化や経験で異なった認知をすることは沢山あります。例えば、表情において目元と口元の認知における比重など。目は笑っていて口元はへの字で怒っている時にどちらのサインを重視するのか?日本は目元、アメリカは口元を重視するという実験結果がありまふ。こりはネットで多用される顔文字にも反映されていて、日本の顔文字は口は_だけで、感情は目の^^などで表現されますが、アメリカの顔文字は口元だけで表現されています。文化が心に影響を与え、また各個人の心が文化に影響を与え、固定されたループを形成していると言えるでしょう!

 また表情(笑顔)と口調(怒る)のどちらのサインを取るかという実験を、オランダと日本でやったところ、オランダの大学生は表情を採用し、日本の大学生は口調を採用する方が多かったのです。それで日本の5,6歳児も実験したところ顔のサインを優先したと。つまり幼児は表情を優先するが、日本の大人は口調の方にシフトしたってことですね。

 このようなイロエロな感覚を介した多感覚コミュニケーションの研究は、人間の心が文化や経験によってどのように形成されるのか?を調べ、異文化コミュニケーションやコミュニケーション・ロボットの開発にも貢献するでしょう。


 哲学的に言へば、アプリオリ(先験的)とアポステリオリ(後天的)な感性と悟性の研究ということになるのでしょうか?あはっ!認知心理学と認知脳科学の違いや如何に!  そー言へば、縦じま格子の中で育てられた子猫は、横縞が認知できないらしいなぁ。これも環境の心への浸食か?