11月17日(日)公共とは何かについてビーテレからの連想が尽きねぇ

 晴れ。10℃〜19℃。暖かだが遠方が少し靄っている。晩秋の公園では子供たちの笑い声が響く。ああ、こんな秋(とき)もありぬ♪






 公園:を見れば地域が分かる?

 大津波被災地の移転に際し、新しい地区の中心に公園を作るプロジェクトをNHKTVでやっていた。問題は芝生にするかどーか?芝生だと造るのにお金が掛かるし維持費も掛かる。それで住民の一部には反対する者もいて意見が纏まらない。そこでコンサルタントが安くて強い芝の種類を提案して、住民も自分たちで維持管理する道を探り、子供や老人も憩える芝生の公園を自分たちの手で設計した。

 やはしこれが住民自治の原点でしょうねィ。自分の家を自分たちが清掃維持するように、街の公園を住民が維持管理すると。中学生から老人まで全員が新しい公園に希望を抱きました。お上に頼って、お願いするだけではここまでの求心力と愛着は湧かないでしょうねぇ。自治の原点は公共財にあり!


 江戸でも橋や道路、堤防などの管理は町内がやってたのですね。防火・防犯などもほとんどが自治ですた。その代わりお上からは租税や夫役の免除やご褒美などの見返りはありますただ。これを役(御用)-分(見返り)の制度と申しまふ。

 しかし江戸はなんつっても武家の町、町人は半分もおりまへんどすぅ。そこへいくと京大阪は武家は1割もいない町人の街、自治の形態も江戸とは大きく異なっておりますただ。大坂は自分たちのことは自分たちで行うってな寄付の文化だす。今ビーテレでやっている始末とドケチは全くちげーまふ。始末で無駄を省いて蓄財しそれを公共に寄付する文化だす。明治期の学校や集会所、文化施設などの殆んどは住民の寄付で建てられたとか。現在はどーなんだろ?

 一方京都はお上に頼らないとこはおんなじですが、市民的自由の在り方が大阪とは少し異なる。町内の自治が徹底してるんですねィ。町内の寄合ですべて決めるから頻繁に会合が開かれる。その為の仕出し屋や和菓子屋が各町内毎に置かれるからとても多いんですぅ。大切なことはお上に任せずに自分たちでやるんだっちゅう精神は立派。半面これがよそ者には冷たいって気風の素なのかもね(裏腹)。大阪の方がもそっとオープンな気風がありまふど。だから大坂は海外からの人々が1割を超えてるし、困った人たちがなんとか暮らせるから大坂に集まってきまふ。とても暖かい土地柄なんすねィ。

 江戸は日本のコスモポリタンが集まるが、強権的な武家官僚が無宿人ってだけで人足置場に放り込んじゃうのとは大きな違い。ですから現代でも大坂は他国の人やホームレスの人、生活困窮者がとても多いんですぅ。これって馬鹿にすることでは無くして尊敬すべきことなんじゃね!ども。



 つうようなことで、日本狭しと言へども各地の土地柄は昔から連続してるんすよ。これが歴史を学ぶ意義の一つなんではなかろーかっ!ドヤロ?