5月26日(日)絵画と散歩な一日

 うす曇り後うす晴れ。19℃〜25℃と暖か。


 暖風に誘われて北の丸方面に行ってきた。MOMAT(東京国立近代美術館)でやっているフランシス・ベーコン展にかろうじて滑り込む。あやふく見逃すところでした。でも、最終日だけにけっこう混雑してますたぁ。

 近年評価が高まってきた画家で、ストーリー性を嫌うところは小津監督に似ています。「にゅめ〜」っと内心が溶け出してきたような画法はかなーりインパクトがあります。肉体の叫び!感情の放出!ストーリーは自由を奪うからと1枚の絵に複数の人物を描かない代わりに、三幅対や四幅対の作品が多いです。またその肉体表現から、土方巽フォーサイスのような現代舞踏家にも影響を与えています。その舞踏の映像も大画面で上映されていました。

 「自分の作品は何も意味しないし、自分自身も何も言うことはない。だって言葉で説明できるようなものを、わざわざ絵に描く必要が何処にあるんだ。」とか理屈っぽいことをインタビューでしゃべってますた。彼の言明にもかかわらず、絵の横に貼ってある説明文を一生懸命ノートに写している観覧者が大勢いますただ。ハレハレ


 とか言いつつ、ぼくも彼の言葉を一つだけ写してきたんだった。
「こんなことが気になってしかたがないんだ。どうやったら理性的でないやり方で作品を作ることができるんだろう?見た目だけでイメージを作り直すのではなくて、わたしたち自身が把握しているあらゆる感覚の領域をつくり変えたいんだ。」This is the obsession: how like can I make this thing in the most irrational way? So that you're not only remarking the look of the image、you're remarking all the areas of feeling which you yourself have apprehensions of.(1962) 見て体験しなければ感じれない絵とは・・・


 そのあと、北の丸公園皇居東御苑三の丸尚蔵館を巡って帰路に着く。今日の実績9,653歩なり。