2月3日(日)節分、植物も情報伝達が命ですぅ

 晴れ。7℃〜13℃。午前中北風やや強く昨日に較べればかなりさぶいが、午後は南風に変わり暖か。いちおう豆まきをやって見た。




 計測器の進歩が科学技術の発展を支えていることに異議を唱える者は少ないでしょう。しかし実際は支えているという以上の本質的な役割を果たしているのです。すなわち計測手段(コンピュータや巨大望遠鏡、巨大加速器なども含む)の進歩がなければ、科学技術の進歩もあり得ないというくらい重要なんすね。今使っている計測技術が数十年前と変らないとしたら、今後発見される事実は誰かがうっかり見落としたものだけということになり、たぶんしょぼい結果しか期待できません。
 最近の生化学分野でも測定器の精緻化によって色々な成果が齎されました。中でも植物ホルモンの研究は高精度質量分析計の導入により爆発的な発展を遂げるだろうと期待されております。近々の成果としては食料の画期的な増産でしょう。中期的にはバイオ燃料など、中長期的には地球環境の改善などが期待できます。今まで8種類ほどの植物ホルモンが同定されておりましたが、その中でオーキシンという成長ホルモンの生体内での合成経路が60年間の研究努力にも関わらず確定しませんでした。この程、その主経路が確定しました。その成果を使って植物の生長や結実を制御できる日も近いと期待されます。
 植物ホルモンは1億分の1の濃度でも効力を発揮できる優れものですが、その中間生成物は更に微量でしかも壊れやすかったので今までは分析が非常に困難でした。それが最新の質量分析器では10億分の1まで計測が可能になった訳です。学校の25mプールの水量400トンに角砂糖1個(4g)を溶かすと1億分の1の砂糖溶液になります。その更に1/10という非常に微量な溶液を精密に分析できると。犬の鼻ならひょっとして感知できるかな?でも人間ならとても無理ですね。生理活性や情報伝達を超微量で媒介するホルモンの研究は生命の本質を更に開示してくれるかも知れません。さらにフィトンチッドなどの外界に向けた生理化学物質の研究にも期待がかかります。植物は動けないだけに周りの植物と一体となった防御システムや連絡システムがあると予想されているからです。
 う〜ん。生命ってほんとにオモシロイですねぇ♪ んじゃ、さいなら、さいなら、さいなら。





 う〜む。ハウツー物ってそれなりに為にはなるんすが、ハウツーなりに薄っぺらいからあっという間に忘れまする。まるで先一昨日みたビーテレの如しかな?