1月11日(金)常識は関数で突破できるのかっ、いや空想力でだろ?

 快晴。3℃〜8℃。午前中北風やや強し。
 今日はプチぞろ目。鏡開きにて御汁粉を食べる。



 人類的な常識(思い込み)と科学的な事実との解離の一つに量子論てえのがあります。量子論によればすべての物質は粒子性と波動性の両方を備えているといひまふ。「粒と波とが同じかよ?」というトンデモな主張をしているのですぅ。素粒子から石ころまですべての物質はこの法則に従っているのですが、ミクロになるほど波動の効果が顕著に見えてくるので、従来のマクロの世界では気が付かなかったのれすね。電波や光波は光子(みつこではない)と言う粒の波動性を表わしておりまふ。電子くらいの大きさになると粒としての性質も少し姿を現してきまふ。ちょっと前のTV受像器は、ブラウン管の中で電子の粒を高速で蛍光体に衝突させた発光を利用していたわけです。しかしこの電子の波動性を利用して電子顕微鏡なども実用化されますただ。
 粒子が波で、波が粒子だなんてこの日常世界では想像だにできませんよね。でも学者は複素関数で記述された波動方程式でこの粒と波のふるまいを予想してしまうんす。超伝導とか量子コンピュータとかトンネルダイオードとか、干渉型電子顕微鏡とか。
 粒子が、あるときはボワーンと広がって波になるんではなく、あくまで粒のまんまでその確率的な存在位置が波動的なのであーる、という事実が外村彰氏による「世界でもっとも美しい実験」で実証されたのは1989年のことであった。村上さんと同様にノーベル賞が期待されて久しいがこのとっつあんは去年亡くなってしもた。この実験では、電子銃から電子を1個づつ発射して、二つのスリットのある遮蔽版を通過させてスクリーンを光らせる。最初は、ポツリ、ポツ、ポツと離散的に電子の当たったところが光ります。しかしこれを累積してみると結果としては干渉縞になっているという不思議?
 ねっ、世の中には自分の思い込みではどーにも説明でけない事実っていっぱいあるんだすよぉ。ジャン